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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼 〜恋雨録〜 ( No.23 )
- 日時: 2011/03/06 23:00
- 名前: うい ◆U2fwXad6qI (ID: i48VqVIn)
>>22
しばらくして
雪村達が広間に帰ってきた
「くっそ〜!
負けちまったよ〜」
「はっ!
俺に勝とうなんざ百万年早いんだよ!!」
「新八、大人げねぇぞ」
「ごめんね、平助君。
力になれなくて…」
「千鶴のせいじゃねぇよ!
新ぱっつぁんが大人げねぇから!!」
どうやら雪村と平助は負けたらしい
仲よさそうで
なにより……
なわけがない
「雪村」
「あ、斉藤さん。
どうかしましたか?」
「ちょっと来い」
俺は雪村の腕を掴み
自分の部屋へと向かった
俺らしくないのはわかってる
皆が俺を見て驚いているのも
だが黙ってはいられなかった
体が勝手に動いていたのだ
「あ、あの!
斉藤さん!?」
部屋に着くとすぐに襖を閉める
ちょっとした沈黙
そして
「好きだ」
急な一言
どうしてだかわからない
しかし伝えずにはいられなかった
想いが溢れて
口に出さずにはいられないほどに……
「斉藤さん?
急にどうしたんですか?」
俺の様子がおかしいのに気づいたのか
顔を覗き込もうとする
その姿が
俺を見るその目が
愛おしくて
心が締め付けられて
俺はいつのまにか
雪村を強く抱きしめていた
なぜか雪村を見ると
離れたくないとばかり思ってしまう
守りたいと
ただ気持ちばかり前に……
−続く
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