二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼 〜恋雨録〜 ( No.30 )
日時: 2011/05/22 23:27
名前: うい ◆U2fwXad6qI (ID: Atweuouf)


>>28





松本先生の診療所に着き
俺は自分の体を見てもらっていた
先日の監察の隊務で油断してしまい
脇腹に刀が刺さってしまった
幸いにも深くなかったが
土方副長に行くように言われてしまい、今に至る


「うん、大分よくなった」

「ありがとうございます」

「薬を出しておこう。
食後に飲みなさい」

「はい」



これで俺の用事は終了
が、彼女の用事が残っているわけだが。



「松本先生、少々よろしいでしょうか」

「ん?まだ何かわるのか?」

「あの、沖田さんのことでご相談が」

「彼か……。
千鶴さん。彼のことはそっとしといておやりなさい」

「え…」


彼女は何故と問いたいような目で松本先生を見ていた
しかしその言葉の意味は
俺にもわかる



「でも私!沖田さんに早く元気になってもらいたくて!!」

「彼は触れて欲しくないのだよ。
私としても彼の体調には最善を尽くすつもりだ。
しかし彼が望む以上のことは出来ん」

「どうしてですか!!
沖田さんは生きなければならないんです!!」



彼女の必死な姿を見ていると
何故だか心がざわつき
そしてもう声を聞きたくないと思ってしまう






−続く