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第十七話　９月１３日　放課後　午後４時３２分
(紫音side)

「……シオン、……炎愁、何でここに呼んだんだろ？」
「……分からないけど……」

私も現国の時間に白結さんから貰った手紙を読んだだけだからよく分からない。
だから楓も私と同じでほとんど何も分からないだろうな。

「正直、イライラしてくる……」
「まぁ炎愁だから仕方ないでしょ。遅刻癖が付いてるんだから、さ」
「……確かにそうね」

４時に教室で待ってて、とか言ってたのにもう３０分以上オーバーしてる。……本当に、コレばっかりは仕方ない、か。

「……あ、炎愁」

４時３５分。
楓が、私たちが待っていた人の名前を、呟いた。