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第十三話　文化祭編ＮＯ.１　９月１日　午前７時５０分　始業前
(シオンside)

「やるよな！？シオン、やるんだよな！！」

もはや疑問系ですらない。

「残念だが、断らせていただくぞ。」
「シオンに拒否権ナッシング☆」
「はぁ！？」

……珍しく遅刻していないと思ったら、こんなことを持ちかけてくるためだったのか！？
……やれやれ、世話の焼ける人だ。

「うん、じゃぁシオンはベースでボーカルな！」
「そこの選択権くらい頂戴……。」
「却下。」

……炎愁、隣からの殺気くらい気付こうよ。
エクエスさんが睨んでる。……周りを漂う空気が黒い。

「今日の放課後、曲決めるから俺の家に来いよ！」
「断る。」

……少しは私に有意義な時間というものを与えてほしい。

「ちなみに、ドラム俺、ギター楓だからな！」

……ったく、これだから暇人は困るんだよな。