二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.3 )
日時: 2011/02/21 18:49
名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)

000【これが始まり】


青く、———澄んだ、晴天の日だった。
学校帰りであろう少女が二人仲良く歩いている。何か楽しそうな話でもしているのだろう。

「———やっぱ可愛いよね」
「千鶴ちゃんでしょ!」
「薫くん」
「え」

二人はにこにこと喋りながら歩いていた。
だから、だったのかもしれない。
先方から走ってくる車に気付けなかったのだ。

「危ないッ!!」

誰かが叫んだ。
ブレーキ音が響いた。

「———ぇ、?」

車は二人を通り過ぎる—ように見えた。
気が付けばその場に二人は居ない。



これが、すべての始まりだった。

彼女達が彼等にとって大切な存在になっていったのは。

彼女達と彼等の出会いは。


偶然、ではなく必然だったのかもしれない。

神様が決めた、運命だったのかもしれない——…。