二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼——薄紅桜ニ誠ノ旗ヲ。 ( No.36 )
- 日時: 2011/03/14 19:51
- 名前: ハノ (ID: Gz/gGLCR)
014【平々凡々な日常その一】—亜美side—
元治元年、八月。禁門の変から一月経ったときだ、…よね?
「じゃあ、伊東さんを新選組に—…」
ええええ!?
嫌だよ、あの人嫌い!だってうざいんだもん!!
え?何で聞いてるかって?そりゃあ、盗み聞きでしょう!
ま、ばれてるだろうけど。だって土方さんの睨みが痛いんだもの!
「腕の立つ剣客であり、優れた論客でもある事は、平助も、山南君も、認めているようだし」
「ええ。……しかし、伊東さんは水戸の流れを汲む尊皇派。我等新選組と相容れるかどうか…」
そうだそうだ!!
伊東さんなんて入れなくていいでしょう!!
むかむかとしつつそう心の中で悪態を吐いて居れば、ひょいと首根っこを掴まれる。
「!?」
「君は一体何をやっているんだ……」
頭上から呆れたような山崎さんの声が降ってくる。
「山崎さん!?」
「……兎に角、君は大人しくして居てくれ」
はぁ、と軽い溜息と共に掛けられる言葉。
それらは、まるで駄々を捏ねる子供を宥めるかのような声音だった。
む、としつつも怒られるのは嫌なので素直に頷く。
「部屋でひかと遊ぶよ。……山崎さんは?」
「そうしてくれ。……悪いが、俺は生憎仕事がある」
つまんねえの。
小さく呟き、降ろしてもらい、ぴょこんと跳ねつつ部屋へ向かう。
「ひっかりー……ぁ?」
「「あ」」
ひかと千鶴ちゃんの部屋に突撃取材…げふん、突撃したらなんか二人がものすごく危ない格好になってました。
「じ、GL?」
「ちがあう!!」
「……ぇ、ぇ///」
ひかは全力否定、千鶴ちゃんは恥ずかしそうに必死で身を隠している。
二人の体制は、明らかにお前らナニかしてたよね的な感じの格好です。
つまり、布団の上に二人で仲良く遊んでたわけですよう。
「お邪魔しやした」
「おいおいッ!!」
ぱたん、と虚しい音を立てて襖を閉め、道場へと向かう。
「せかーいでー、いちばーんおーひーめーさーまー」
わーるどいずまいんを口遊みつつ、道場に入る。
其処に居たのは、それはそれはイケメンの皆さんでした。まる。
——いや、上半身裸の奴が居るんですけど!?
ぶふっと鼻血ものの光景を見てしまい悶えつつぱたんと襖ならぬ扉を嫌がらせの如く閉め、脱兎の如く駆け出した。
(山崎さぁぁぁん!)(亜美君!?)
(上半身、裸ぁ、)(!!?一体何が……)