二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: レッド・レイヴン【執行人ノ気持チ】 ( No.10 )
日時: 2011/06/03 20:51
名前: 妹 (ID: rGbn2kVL)

 第三話

「ウォルター!!どういうことだよ!?スキャッグスにウォルターも手を出したのか!」

僕はウォルターにどなってみせる。

「出してないさ」

感情のこもってない一言から僕は何かを感じ取る。
焦っている———
気づかれて焦っている——

と感じた

「嘘ついてるよね?」

「嘘じゃない。もう俺は戻るから」

「あんな汚い部屋に?戻るの???」

「汚くない」

「は・・・??」

絶対ウォルターじゃない・・
僕はこの『汚くない』の言葉で確信した。
だってウォルターは自分の部屋が汚くていやだって・・・
僕の部屋にしょっちゅう来るはずだから

とかいうなさけない確かめを終えた僕はそのままウォルターを見送ることにした。

「じゃあね」

「ああ」

ウォルターはその言葉を残して消えた。

一人になった僕は、とりあえずウォルターの部屋へと、歩を進めた。


がらり。
いきおいよく、ドアを開けてみる。


「ぐぉぉ〜がぉぅぅ〜〜〜〜・・・んんぁ?」

「うるさ・・・」

「んだよ、アンディか・・判定所でも来たぁ〜?」

「さっき、僕の部屋に来た?」

「んなワケねーじゃん。爆睡してたし」


——ほら、さっきのウォルターは偽者だ。
僕が思ったので正解。
だってウォルターはスキャグスに手をだすワケない。
多分だけど。


「さっきからなんだよ?らしくねぇぜ??」

「あ、うん。別になんでもない。じゃあね。」


僕が出て行こうとしたとき、
ドアが勢いよく開いた。
僕は目の前にいたせいで派手な音を立てたドアは、僕の顔に命中した。

「痛い・・・。」

「あ、悪い!それより、アンディ、昨日・・、どうして,ジョルダーニを襲ったんだ??判定書はでていないはずだったが。」

出てきた主は、カルロ裁判官だった。

「へ・・・・・・???」

僕はなんのことだかわからなくって
カルロに聞き返した。



「ジョルダーニといえば、アンナのことだろう。」

いつからか、僕のフードに入っていたシャルルがため息まじりにその言葉を放つ。


「何の・・事???」






僕はワケがわからないまま、とりあえずカルロの部屋に呼ばれることになった。