二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: レッド・レイヴン【執行人だからって。】 ( No.3 )
日時: 2011/02/22 21:22
名前: 妹 (ID: 4aEPccTQ)
参照: http://www.square-enix.com/jp/magazine/ganganonline/comic/redraven/

 第一話

「ねぇ、アンナ・・君はどうして泣いているの??」

「ねぇ、アンディ・・貴方はどうして泣いてないの??」

「どうして泣くの?」

「どうして泣かないの?」

僕はここがどこだかわからない。
正直、下は水が張っていて綺麗だ。
壁は草や木もなく、殺風景だ。

そして此処には、アンディとアンナ。

その二人しかいない。

「さすが執行人様ね。・・・どうして・・アンディ」

「・・・・」

アンナはただ、ひたすらと涙を流し続けた。
僕はその目をゆっくりと眺めだした。

「ね・・・アンディ・・貴方はおかしいよ」

「そうだね」

「そうだねって、アンディ聞いてるの・・・??」

アンナは僕の目を覗き込みだした。

「・・・」

僕はただ沈黙を装うことしか、できなかった。」



「・・・・!?」

ドガ!!

「え・・・何・・・シャルル・・・」

「ばーか、お前がうなされてたから来てやったんだろう!?」

「うなされてなんか、ないさ。それに僕ら執行人に夢があると思っているのか??」

「あるんじゃないのか。人間だしな」

「僕は、人間としてかぞえられるのか・・?」

処刑服、赤いコートに着替えながら僕は問いかけた。
シャルルは、ため息をつく。

「・・・機械がはいってようと、人間は人間だ」

僕は、声を大きくあげて、シャルルに訴えた。

「違う!僕はただの———

ピンポーン♪

「おっと、客だな」

シャルルは何事もなかったかのように、玄関の客を迎えに行った。

「・・はぁ」

急いで着替えていると、シャルルがしたで騒ぐ音が聞こえる。
とくにきにもならなかったが、コートを着てから下へと行く。

「誰だったの?シャルル———!!??」



そこにいたのは、



もっとも、今会いたくない人だった。

「バジル・・どうしてここに?」

「そりゃーアンディを殺しに♪」

アンディはその言葉に対して、思いもよらない言葉をかけた。

「そう、ならあがって。」

「え・・・・」

バジルは戸惑っていたが、何秒かした後にうなずいた。

「綺麗にしてるわけ?」

「そりゃね。」

アンディは、
あの夢でできた不安を消したかったのかもしれない。
自分からは何も言わないけれど心の中では気にしている。
それがアンディという、ギロチン・・・だった。

そんなアンディは、

素直にバジルを部屋へと向かい入れていた。

「バジル、何も用はないけど、いるならいて。」

そうバジルに声をかけ、下へと降りていった。