二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.14 )
日時: 2011/03/23 15:21
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
参照: リンゴジュースっておいしいよね!おいしいy((

第二章「旅立ちと黒白の魔法使い

「「「「お気をつけてください!!!」」」」

そろった声がレイナの背を押す。
道場たちの門下生だ。

「ハンカチ持った?」
「持ってるわ!!こんのアホ!」

エンロの間延びした声にレイナは切れて小石をぶん投げる。
それをやすやすかわした彼も、さすが道場主と言ったところか。

「でわ、しばし開けるぞ」
「サボってたら・・・・分かるよね?」

「はいっ!」

イクサとレグシィの忠告に、またもやそろった声が響く。

「じゃ、行ってくる!」

レイナの声と共にグミシップは青空に飛んでゆく。
か細い紫煙を残して見えなくなった。


「最初は何処だ?」

黄色のシートに座り操縦桿を握るイクサが、地図を持って星の海を眺めるレグシィに問いかける。
因みにレイナは、後ろの狙撃主席で小さな隕石を打ち落として遊んでいる。

「んー180°旋回して」
「いや、それ真後ろっ!!」
「あ、左に90°だった」
「・・・・気をつけろ」

相変わらずのレグシィのドジに、半ば呆れた表情でイクサは注意をする。

「あ、そこ右に20°のちに直進25ヤード」
「ヤードってなんM?」
「・・・・・もういい」

アホ二人の会話に、とうとうイクサは突っ込みを入れなくなった。
その代わりにと、右に旋回して直進させる。
しばらくすると半分黒煙に、半分光に包まれた民家のようなワールドが見えてきた。

「わー・・・・一人暮らし?」
「ワールドひとつが家って!!」

明らかにおかしい事を言うレイナとレグシィ。

「とにかく降りよう!」

レイナの掛け声でグミシップは下降していく。