二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.18 )
日時: 2011/04/12 16:51
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

よくよく考えたら『レインフォース』ってアクアのキーブレードにあったような……
久しぶりの更新です!!



幾重にも鳴り響く雨音を聞きながら、黒白の魔法使い──カウラは話し出した。
この世界に起こった異変、そして『      』の真実。

「──っ!」

レイナはその内容に目を見張る。
レグシィやイクサも、レイナと同様の驚きを見せていた。

「分かったかな?」

静かに問うカウラに、レイナは小さくうなずいた。
彼女は奥歯をぎりりッと噛み締める。その表情は50匹ほどの苦虫を噛み潰したような、苦渋の表情だった。
小さくテーブルの下で、拳を握り締める。

「それこそ…、それこそ私たちが動かないわけには、いかない……」

吐き出すように、レイナは言葉を紡ぐ。

「先に起こることは私たちには分かんない。だからこそ今動くんだ…」

悔しさを表情にあらわさないよう、必死にレイナは言った。

「たとえ、私の行動で世界が滅びそうになっても私が止める」

儚い花のようにレイナは微笑んだ。
だからこそ、レグシィもイクサも何も言わない。
しかし、気がかりは一つあった。
もともと、ⅩⅢ機関の一員であった二人。そのことはレイナには伏せてある。それは、レイナの決意を揺らがすことがないように。

「そうですか」

カウラは返事をしながらも、その鋭利な瞳はレグシィたちへ向けている。
その視線に気づいたイクサもまた、レイナの頭をわしわしと撫でながら、その瞳をカウラへと向けた。

「子ども扱いしないでよ」

レイナがぷくりと頬を膨らませている。
悪いなどと呟きながらも、イクサは止めなかった。

「ほんと、二人とも仲のいい」

そんな二人をニコニコと、ケーキを頬張ったレグシィが見つめていた。