PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: キングダムハーツ 〜仰いだ空の先に何があっても〜 ( No.9 )
- 日時: 2011/03/15 20:51
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
「へっ・・・?!」
正直ソラは戸惑っていた。
目の前には見たこともない3人組。
このディスティ二ーアイランドはとても小さい、海に囲まれた島だ。
ここに住んでいる限り、あったことのいない住人なんていないだろう。
しかし、この三人は確実に見たことのない者たちだった。
それに先ほどの言葉。
さすがのソラでも聞き流すことはできなかった。
──「光の勇者」
それは確実にソラの事をさしている。
では、彼女たちは──
「逃げるよ」
「わぁ!・・・痛いじゃんか、レグシィのバカ」
レグシィが突如走り出した。レイナを引きずったまま。
それにイクサも続いていく。
そして、洞窟から少し離れた辺りの茂みに飛び込んだ。
「追うぞ!」
呆気に取られていた三人だが、銀髪の少年──リクの掛け声で一気に走り出す。
しかし、ソラたちが茂みに飛び込むすんでのとこで轟音が響いた。
茂みから轟音と共に現れたのは、ソラが良く知るものだった。
〈グミシップ〉
それはソラがかつて、旅の移動手段として使っていたものだ。
形こそ違うもの、その特殊な素材は見ただけでグミだと判別することができる。
「ごめんねー。今はまだ君たちとは接触しちゃいけないから」
空に浮くグミシップから声が聞こえた。
レグシィだ。
彼女がひたすら謝ると、グミシップはエンジンをふかした。
そして、数秒もたたないうちに空へと消えていく。
「また、世界に異変が・・・?」
誰に言うでもなく、リクが漏らした。
PR