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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ■銀魂/ 日向と日影 /夢■ ( No.62 )
- 日時: 2011/05/12 19:23
- 名前: くろねこ。 (ID: 2nnbbVZM)
***
「…はぁ、そういうことだったんですか。
驚きましたよ。銀さんが役人に土下座
させてるなんて… 殿様にでも——…」
「なるわけねエだろ!!」
「別にいいじゃないですか。
ここで日向さんを待たせてあげることくらい。」
「そうアルよ、
怖いアルね〜男は。練乳がましくて。」
「はいはい。みれんね、未練。」
土下座をした僕だったが、新八くんと神楽さんの乱入で優勢になってきた。
「つーか、そもそもタイミングよく日向がここに来るかよ。
いっつも毎日ここに来るってわけじゃねエんだぜ?」
「あ。」
…そういえば、そうだった。
いくら二人が親しいからといって毎日会ってる訳じゃないんだ。
そう考えた矢先だった。
ポツ… ポツリ、 ポツ…
ザアアァアアァアァ—…
「!?」
予想もしていなかった雨音に窓から顔を覗かす。
…江戸の街が、薄黒い雲に覆われた。
—…災難だ。
神様も僕の恋を反対しているのだろうか…
この雨が何よりの理由。
元々実らない恋だとの…。
ガクリと肩を落とし、三人の前に立つ。
「僕、帰りますね。
——…お騒がせしました…。」
「おうよ。」
嬉しそうに笑う銀時さんに踵を返し、玄関を目指す。
「っちょ! 藤堂さん!?」
新八くんのこの言葉も耳に入らなかった。
「所詮、叶わない恋か…」
ポツリと呟き靴を手に取った
…その時だった。
「お邪魔しま—すっ!! 銀さん少しの間あっ、ま、や…どり?」
パチリと目が合う。
ずぶ濡れになった——…
「ひな…た?」
「日影く… !?」
・ ・ ・
「「—っ//!!!!!!!!?」」
嗚 呼 、 神 様 あ り が と う 。
そう思ったのは、この雨がなによりの理由。
@next**
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