二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ■銀魂/ 日向と日影 /夢■ ( No.68 )
日時: 2011/05/28 20:31
名前: くろねこ。 (ID: 2nnbbVZM)

■+/————。 ヒナタside。

「…ひっ、日影くん!? どうしてここに!?」

買い物をしていた。
 雨が降ってきた。
  近くに万事屋があった。
   インターホン押さず侵入した。
    誰かが靴を履こうとしていた。
     誰かが私に気付いた。
      …なぜかその人は
       日影くんだった。

驚いた、そりゃもうほんとに。
でもそれは私だけじゃないらしい。

目の前の日影くんは茫然と私を見つめる。
…しかし、フリフリと首を横に振り今度は真剣な表情で私を見つめる。

…が、再び困惑な表情をし頬をぐい——っと引っ張る。


「………ゆ、夢?」

「..夢じゃないです現実です。」

「………ひなた、だよね?」

「そうですよ?」

「………。

         —っ!!日向!」

「っ! ひゃあ//」

まるで寝ぼけたような瞳が、急に何かを思い出したかのように
瞳の色を変え、ガシッと私の肩を日影くんの両手が掴む。

「ど、どうしたんですか!?//」

「僕っ、日向にどうしても会いたかったんだ!!
手紙の返事…すっごく嬉しくて...
 返事書こうとしたんだけど..渡す経路が見つからなくて、
                      だから…だから..」

とてつもなく近い日影くんの顔を目を見開きながら
切れ切れの日影くんの言葉を精一杯聞き取りながら

…でもそれより私は、
         胸の鼓動を静めるのに必死だった。


「…僕、日向と...二人っきりで話しがしたいんだ。」

「…え...」

それは私にとって意外な台詞だった。
日影くんは、私が攘夷浪士だという事をもう知っているのだろうか?

もし知っていたとして、どうしてこんなに親しくしてくれるのだろう?
いくら気のいい人間だって、敵だと知った者に"会いたかった"なんて
そんな台詞は言わないはずだと私は思う。

でも、日影くんは真剣そのもので…


「—…日向、桜丘って知ってるよね?」

「桜丘… ...うん。」

 "桜丘"
…そこらの桜の木よりも一回り大きい大木がある丘。
 街はずれで周りに人の気配は一切せず、一度だけだけど桂さんと行ったことがある。


「じゃあ、話が早いね。 今日の夜あのお——「はいそこまでぇえええぇえっ!!!!」



「「っ!?」」

後ろで叫び声がした。 とつもない声だ。