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私が泣く度、「もう一つ」

君が泣く度、「もう一つ」

そうやって今まで数えてきた。

それはこれからも変わらない。

私たちはまたお互いを知るんだ・・・。




私の高鳴る鼓動が伝えていく。

君の鼓動と重なる音、君の鼓動へと流れる思いを。

抱きしめられているから、君の顔は見えない。

君がどんな顔をしているのか、私には分からない。

でも、想像はつく。

真剣な顔で、それでいて顔を少し赤らめていて。

「未来」

そんな君が呟く。

「君を・・・もう離さないと約束しよう」

そして君は私から離れ、私の目を見て言った。

「いつでも・・・君が寂しくないように」

いつかの、少しはにかんだ笑顔で。