二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂 * 我が愛しのロクデナシ ( No.48 )
- 日時: 2011/04/13 22:26
- 名前: 燕 (ID: /kFpnDhT)
B級ロリィタスプラッタ
吉原桃源郷、偉大な名を持つ其の国は穢れた女の惨めな国。穢す男だけの楽園。されど女郎は艶やかに笑みを浮かべて男達を快楽の淵へ誘うのだ。己も何時か其のような下劣な真似を繰り返すようになるのだろうかと、想像するだけで嫌気が差す。
太陽も月もない、天のない世界。秋の夜は美しいけれど、此処では汚れきった女共の偽りの笑みしか拝めない。時を忘れて戯れる獣の世界。
「————嗚呼、椿君!今日は何処へ行ってたの」
美しく着飾った女たちとすれ違うたびに、目の前を歩む少年はこう聞かれる。
「地上を散歩してたんだ。たまには綺麗な空気も吸いたいからさ」
「もー、嫌ねえ!ちゃんと吉原を護って頂戴な。今日はあんたが居なかったから酷い男がたっくさん来たんだよ」
「悪いね。でも百華の人たちがいるから大丈夫だろ。・・・・・・嗚呼そうだ、日輪の元へ行かないと、」
「あら、今日はお仕事終わるの?じゃあまた、明日ね」
「うん」
会話は終わり、女はすたすたと歩いていった。
「・・・・・・日輪、て誰」
わたしの問いに、椿は後ろを振り返って答えた。
「吉原で一番強く美しい女だ。お前は禿として其の女の下で地下での生き方を学べ」
小さく頷く。不安だった。花魁の下になんてつきたくないが、生きる為には仕方のないことだ。
「————其の前にさ、夏代。俺は年下の女は嫌いなんだけど、こう熟れた女ばかりじゃ不味くて喰えねー。まだ酸いくらいの戯れが恋しくなるんだ、だからちょいと身体借りていい?」
されるがままにわたしは小部屋に連れられて、とてつもない速さで押し倒された。
「・・・・・・ッちょ・・・!つば、」
首を甘噛み。其の力が徐々に強くなる。噛み千切られそうでわたしの身体はぶるぶると震えるばかり。声が出ない。
「・・・怖い?」
「こわ、い」
「大丈夫、痛くしねえよ。ま、勉強ってことで付き合ってくれよ」
「・・・・・・っつ!」
ふくらはぎに手のひらのぬくもりを感じる。膝の裏へ、太腿へ、手は滑るように上に上がってゆく。
「・・・ぁ!」
くすぐったくて怖くて、身体の震えは激しくなってゆく。そして首元から離れなかった奴の頭がわたしの顔の真上に来た。視線が絡む、顔が近づく。唇が近づく。
「————何をしておる」
接吻は避けられた。戸が開け放たれ、ひとりの女が立っていた。
「・・・・・・月詠、か」
「・・・幼女強姦とは何事じゃ、椿。餓鬼のくせして女遊びに耽りすぎじゃ。お主は用心棒として暴漢を退治しておればよい」
「欲求不満なんだよ」
重なっていた身体が離れる。幼女強姦、今日二回目の言葉だ。
「其れと其の餓鬼は誰じゃ」
「嗚呼、日輪の禿にしようと思ってな」
「思ってなって、自由人かお主は。もういいから、さっさと外に出ろ。こいつはわっちが連れてゆく」
「うん、じゃあお願い」
そしてわたしは月詠と呼ばれた女に連れられてゆく。随分と美しい女だ。気高く美しい、吉原の女。
ひとつの大きな扉の前に立ち止まる。此の向こうに日輪がいる、と月詠は呟いた。彼女は扉を開ける。仰々しい音と共に其れは開いた。