二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第1話 ( No.7 )
- 日時: 2011/03/02 19:20
- 名前: あーくん (ID: Gz/gGLCR)
【ハイシン カンリョウ】
オダカ → ハル
オダカ → ナツ
———第1話「アトナノカ 1」———
初めまして。
私の名前は春野だ。「ハル」と呼んでくれれば有りがたい。
さて、今回——よくわからないゲームがオダカ先輩から配信されてきた様子だ。
今は呪いのゲームやらで色々と騒ぎになっている故か、あまりやりたくない。
それが」呪いのゲームだとしたら? 私は先輩を殺すかもしれないな。
だが、ゲームをしなければ話は進まん。
そこで、私は幼馴染の夏野—愛称「ナツ」—と一緒にやる事にした。
「怖ぇよな、こういうのって」
「嗚呼、そうだな」
ナツの言葉に頷きつつも私の手は止まらない。
独特の雰囲気や音楽に気分が憂欝になってきそうだ。
さて、話しかけてみたは良いが——…
「たびの おかたですね?
ようこそ!
ここは ヴァルナの むらです。」
「Bボタンを おしていると
はしれるんだよ!」
正直、このゲームの音楽は何処か気持ち悪い。
怖い、というのもあるが寒気がするというか何というか。だが、この音楽に込められた思いは複雑なのだと、その時の私は知らなかった。
で、ゲームを進めていると不意に声が聞こえてきた。
「ハル……、ナツ……ハル……、ナツ……ハルとナツってば何やってるの?」
顔を上げればリコが居た。
彼女は長沢理子。愛称は「リコ」だ。
「あ、それ!あのゲーム?
あたしもプレイしてるよ。
オダカから——確か6日前?——それくらいに送られてきた。」
本当か!?
驚いたがそれは表情に出さず「ふぅん」とだけ答えた。
「なんかね、それ、プレイすると一週間後に死んじゃう呪いのゲームなんだって…。
…。
……?
あ、固まってる」
ナツを見れば確かにかちこちだ。
こいつは案外信じやすいタイプなのでな。
「ははっ、……馬鹿だろ」
「も〜、ナツはすぐ信じるんだから。ハルはこんなにも疑り深いのに。
あのね。そういう噂—…都市伝説があるの。
知らないかな?」
「知らん……」
ナツがかちこちになりつつ答える。
あ、何か可愛いなおい。
「そういえばオダカの奴この一週間単位も足りないくせに講義さぼってずっとゲームばっかしてるんだよね。
で、あたしもそのことであいつとケンカしちゃってさ。
ゲームとあたし、どっちが大事なのって」
リコの言葉に苦笑。
「確かに有り得る……」
「で、ハル!悪いけどアイツ連れ出してきてよ。
あれでも一応3回生だからそろそろヤバいって。」
「リコが行けばいいだろう」
「あたし?だーかーら、ケンカしてるから気まずいんだってば…」
ったく、リコのわがままみたいなものか。
「っし、ナツも来い」
「ぇ」
「あ?」
ナツは意外とチキンだ。小心者だ。
「後の講義は代返ししとくから、お願いね!」
其処まで言ってリコは行ってしまった。
正直、ファミール天神は怖いと思うぞ、私的に。
よし、ナツと行くか!