二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D.Gray-man】 光影の輪舞曲  ( No.4 )
日時: 2011/02/27 21:31
名前: 灰猫 (ID: iuL7JTm0)


愛してる。愛してる愛してる愛してる。

その言葉を人は笑いながら並べる。

だけど___________そんなの本音かわかんないじゃん…?



〝episode,01 侵入者スパイ_____〆




「……王手チェックメイト


私がそう言い終わったと同時に、目の前のジョニーがチェス盤をひっくり返した。

弱い。弱すぎる。相手になってやったってのに、話にもならない。


「また負けたぁぁぁぁッ! シルク強すぎるよー!」

「話にもならない馬鹿。…なにが今日こそは勝ってみせる、だ。暇つぶしにもならなかったな」

「相変わらず毒舌ー……。よぉし、もう1回だ!」

「パス」


驚きの声をあげているジョニーを無視して、私は立ち上がった。

チェスをしていた部屋から出て、自室へと向かう。その時、その場に物凄い声が響いた。


『こいつアウトォォォ!!』

「……は?」


人が寝ようと思ったときにどこのどいつだ。


『こいつバグだ! 額のペンタクルに呪われてやがる! アウトだアウト!!』

「……よし寝よう」


響きわたる門番の声を無視して私は部屋に向かう。

その時、ガシッと強い力で肩を掴まれた。……このタイミングでくるのはたぶん…。


「……何さ、ユウ」

「どこ行くつもりだバカ」

「自室」

「アホか。アクマ退治しに行くんだろうがよ」


神田ユウ。私とはなんだか気が合う人間。

よく一緒に行動をしている仲だ。だけど今は寝たい。


「無理。どうするかは私の自y「てめぇに決定権はやらねぇ」……あっそ」


ズルズルとひきずられてとうとう外へ。……ま、傍観してるだけでいいか。

ユウは私を下ろすと、ゆっくりと刀を抜き始めた。侵入者とかなんとか言われている人物は、白髪の男の子だった。…あぁ、あれがペンタクルね。


「……1匹で来るとはいい度胸じゃねぇか」

「ちょ、ちょっと待って! 何か誤解されて……」


少年…アクマか。アクマが言っているのにも関わらず、ユウはイノセンスの六幻を振り下ろした。

すばやくアクマの方は反応して、左腕をあげた。その腕が正常ではない物に変わった。……あれって間違いなくイノセンスだよね。…アクマじゃないじゃん?


「お前……その腕は何だ」

「対アクマ武器ですよ。僕はエクソシストです」


左腕のイノセンスに傷が入ったアク……マじゃないか。んじゃあなんだよこの野郎が。

そして私とユウは同時に門番を睨んだ。


「「門番!」」

「いぁっ、でもよ!? 中身が分かんねぇんじゃしょうがねぇじゃん! アクマだったらどうすんの!」

「僕は人間です! 確かにチョット呪われてますけど、立派な人間ですよ!」

「ギヤァァァァアッ!! 触んなボケェェェッ!!」


……見ててアホらしくなってきたんだけど。

そして門番…お前、バグじゃなかったら切り刻むからな?


「……まぁいい。なかを見ればわかる事だ」

「……え」


鬼だ。君は鬼だよユウ。っていうか私も言えないけどね。

そしてユウは刀をかまえる。素早いスピードで野郎に向かって行く。


「ま、待って…本当に僕は敵じゃないんですってば! クロス元帥から、紹介状が送られているはずです!!」


次の瞬間、ユウの動きが止まった。それにしても、今野郎はなんて言ったっけ?

クロス・マリアン…? って、あの半仮面野郎だよね? 


「元帥から……紹介状……?」

「はい……。コムイって人宛に」


……コムイ。コムイ……。あの巻き毛か……。

よし、あとで首狩りとってやろう。そんなこんなで時間は過ぎて行き_________



「かっ、開門んん〜〜??」


と、門番が自信なさげ(恐ろしげ)に言った。……よし、コムイ首狩り決行だな。


『入城を許可します。アレン・ウォーカー君』

「……コムイか。どう言う事だ」

『ゴメンね、早とちり! その子クロス元帥の弟子だった!』

「おいこら、コムイ」


ゴーレム越しに聞こえてきた声に、コムイはビクッとなっているだろう。

私は綺麗な笑みをつくった。


「てめぇ首狩り決定な? もうすぐイノセンス発動してそっち行くから、かまえとけよなー」

『シシシシシ、シルクちゃん……ッ!!』


寝ようとしてたのにそれを邪魔されて、何も言わない私じゃないからね。

その時、トントンッと私の肩が叩かれた。ダルイな……。振り返ると、アレン…だっけか? が手を差し出していた。


「えっと……アレン・ウォーカーです。よろしくお願いします」

「……触れんじゃねぇよ馬鹿」


え、と言うアレンの顔も気にせずに、私は鋭く睨みつけた。


「シルク。シルク・ランディア。……こんな騒ぎ起こしておいて、言う事は??」

「えぇ……っと。本当にごめんなさい…。僕もこんな事になるとは思ってなくて……」

「はい、よろしい」


その時、私の頭がバコッと叩かれた。……痛いな……誰よ?

リナリーだった。黒い髪をツインテールにしている美少女。コムイの妹でもある。


「シルク。あんまりいじめるのもやめなさいよね」

「リナリーか……。ちょっと腹立ってるの。リナリーの兄さんの首狩るからね?」

「もう……。とにかく……入んなさい」


私とユウ、それにアレンはリナリーを瞬きもせずに見た。

リナリーはもう1度、


「入んなさい」


と言った。

こうして、侵入者スパイ騒動は幕を閉じた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◆あとがき◆


で、できた……。
所々原作とずれていたりおかしなところがあると思います。
「ここ変じゃないかな?」と言う所があれば、次々と指摘してください。


                     *+読んでくださってありがとうございました+*








〆葵さん


そうですね…想像するととんでもなく痛いです(汗)
それでも友達のキャラ設定は変えないでおこうと思ったので、とりあえず痛々しいシーンを書いてみましたvv

あ、はい! わかりました^^
しっかりと友達に伝えておきます(((((

コメントありがとうございます!
そういえば葵さんは、何か小説を書いていらっしゃるのでしょうか??
もし書いていられるのであれば、コメントに行きたいなーとか思いまして…^^
…なんか図々しいですね。すいません;