二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア—銀魂×戦国BASARA3— ( No.2 )
日時: 2011/02/28 17:51
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

プロローグ 何やかんやで、降ってきちゃったんだよなこれが。


「どうでもいいが、働け翔」

 坂田銀時は、目の前のソファで寝ている少年に向かって声を言い放った。
 歳は17か18ぐらいに見える。黒く長い髪の毛は、垂直に下へ向いていた。黒装束から見える白い細い腕は、やる気がないようにだらりと下がっている。
 少年は、その白い腕を持ち上げ、ひらりと振っただけだった。

「この野郎……。給料、渡さないぞ!!」

「どこに給料を渡す金があるんだか。教えてほしいね、俺は」

 翔と呼ばれた少年は、やる気がないように身を起こす。大きな欠伸をして、小指で耳をほじくる。
 今すぐこのだらけた少年を殴りたかったが、銀時は我慢した。
 何故なら、翔は死神だからである。

 その時だ。

 ガッパン。と音がした。
 窓が壊れたとか、そう言うんじゃなくて。天井に穴が開いた。
 ————天井に? 穴が? 開いた?

「「「「「うわぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜……」」」」」

 ズドドッという効果音付きで、床に叩きつけられる穴からの来訪者。
 そいつらが武装をしていなければ、江戸の者だと分かったのだが……どうやらそうではなさそうだ。
 何故廃刀令のご時世に、武器なんか持ってんだ? いや、銀時も木刀を持っている時点でおかしいが。
 とりあえず、今やるべき事はただ1つ。

「翔、警察を呼べ」
「あいあいさー」

 翔はおもむろに窓を開けると、空に向かって「警察ぅぅぅぅぅ!!!!」と叫んだ。
 そういう原始的な呼び方じゃなくて。もっと普通に呼べ。
 すると、1番上に乗っかっていた青い眼帯の野郎が、口を開いた。

「Who are you? 誰だ、てめぇ」

「こっちが訊きてぇよ。何? 英語?」

 何か、非日常が始まる嫌な予感————