二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 炎神暴君★リシタニア-銀魂×戦国BASARA-質問大会中 ( No.108 )
- 日時: 2011/04/10 16:57
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
第8話 お花見は大体理性を飛ばしやすい。
近藤は気絶して戦闘不能。沖田は神楽と戦って体力を消耗中。
んで、最終決戦は土方と銀時なんだけど、何とその2人。酔ってしまっていた。
2人そろって地面に向かって吐きまくる吐きまくる。何してるんだお前らって感じです。
そんな訳で、じゃぁ誰が対戦するよ? てんで。
「燐菜ちゃん。ファイトー」
「頑張ってくるー!!」
「副隊長、頑張ってくだせェ。隊長の仇も取って来てくれィ」
「任せろお前ら!!」
万事屋からは超天然、金持ち怪力お嬢様・燐菜。惑星能力を持つ魔法系戦士。ただし超天然(重要)
真選組からは1番隊のお気楽でお馬鹿な副隊長、昴。超光速の力を持つが、どこに現れるか分からない。
さてさて、この2人で一体どちらが勝つのか。
「……絶対燐菜だと思うのは何故だろう」
2人が対峙しているのを見て、佐助はぼそりとつぶやいた。
確かに、燐菜の怪力で昴が殴られれば、妙にアッパーカートをくらっ————
あ、止めてお妙さん。冗談です。冗談ですからこっちに向かって卵焼きを投げてこようとしないで。作者真面目に死んじゃうから、翔みたいに死神じゃないから。
お妙さんに殺されそうなので訂正。少なくとも翔に炎神でホームランを喰らったか家康にラリアットを喰らったかそんな感じになるだろう。
「そんなんじゃないですよー、私そこまで強くありませんよー」
そう言う燐菜が持つピコピコハンマーが軋んだ。
しかし、昴も負けていない。足を持つなら手だって早い。多分、いえ早いんだよ昴は!!
「じゃ、叩いてかぶってじゃんけんポン!!」
山崎の声で2人はじゃんけんをした。
昴はパー。燐菜がチョキ。
燐菜はすぐさまピコピコハンマーを構えたが、神の速さを持つ昴にとっては止まって見える事。すでにヘルメットをかぶっていた。
が、それで止まれる燐菜じゃない。
勢い余りすぎて、ピコピコハンマーが昴に直撃しようとした。
「なっ————?!!」
「とーめーてー!!」
燐菜は思わずピコピコハンマーを振りおろした。
ピコーン、という音ではなく、ドゴッという鈍い音がした。
ちなみに書くと、被害を受けたのは昴ではなく怜悟だった。
「え?!」
「危ない」
今まさに振り下ろされそうになっていたピコピコハンマーを素手で受け止め、怜悟はため息をついた。
そうだ。怜悟も怪力だ。忘れてた。
「何をしてる? ピコピコハンマー?」
「そうそう。叩いてかぶってじゃんけんポン」
昴がヘルメットを脱ぎながら、ヘラヘラと笑っていた。
怜悟は「ふーん」と返事をして、ツイと視線を奥に向ける。つられて皆もそっちの方に視線を投げる。
そこで見たのは、春夜と希実の叩いてかぶってじゃんけんポンバトルだった。
「何してんのお前ら!! 隊士同士で喧嘩してないで、仲間でしょうが!!」
「知るかィ。こいつが勝手に喧嘩を吹っ掛けてきたんでさァ」
「何を言いますか。春夜が先に喧嘩を売ってきたんでしょう? 私は買っただけですが」
2人の間には火花が散っている。
うへぇ、怖い。これ怖い。
その光景を見て、酔っぱらっているのか分からないが、政宗と元親が笑っていた。まるで他人事である。
「おいおいおい、何だよこのカオスはよぉ」
翔がそうぼやいた次の瞬間——
ドォォンッッ!!!
遠くで爆発音、同時に人々の悲鳴が聞こえた。
酒が回っている奴は酔いが覚め、眠っていた奴は覚醒する。
青い空に似合わない、ガン○ムのロボットがそこに立っていた。
「真選組!! 幕府の犬よ!!」
「その声は、桂!」「え、ヅラ?!」「長髪ロン毛?」「エリザベス?」
昴→翔→怜悟→燐菜の順番で桂の名前を叫ぶ。
「ヅラじゃないし長髪ロン毛でもないしエリザベスでもない! 俺は桂だ!」
「何しに来た、ヅラ!!」
「だからヅラじゃないくて、桂だ!」
チッと舌打ちをした昴は、春夜と希実に目配せをする。
何を言ったんだか分からないけど、この2人には分かったらしく素直にうなずいた。
「昴、1人だけ格好をつけようとはさせないぜ」
「しないよ。怜悟!!」
昴は怜悟の名前を呼ぶ。
言いたい事を察知した怜悟は、2人の襟首を掴んで桂のロボットへ向かって投げた。
飛んでいく2人————そして。
「「地獄業火、獄炎乱舞ぅぅぅ!!!!」」
炎に包まれた。
***** ***** *****
のどかな春の昼下がり。
「なぁ、翔」
「何だ」
桜の雨の中に見えるのは、万事屋と真選組の笑顔。
仲良く酒を酌み交わし、弁当を食べている。
「お花見って、やっぱ大勢の方が楽しいよね」
「そうだなー」
今日も江戸は平和です。
※グダグダすぎるのをお許しください。