二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 炎神暴君★リシタニア-銀魂×戦国BASARA-質問大会中 ( No.153 )
- 日時: 2011/05/01 14:00
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
第13話 雨は必ず上がる。
話によると、1回戦が引き分けになったので2回戦が決勝となるらしい。
翔は退屈そうに銀時と晴明の姿を眺めていた。
目が完全に死んでいる。もう暇すぎて仕方がないと言うような感じである。
「おい、翔。そんなテンションだったらこっちまで下がるだろ」
政宗が指摘する。
翔は軽く舌打ちをして、床に寝転がった。
陰陽師同士の戦いなんて、翔にとってはどうでもいい事。何度も言うが、あわよくば全員吹っ飛んでくれても構わないという考えを持っているから。
「どの道、正義は必ず勝つんだろう? だったら、どうせこっちが勝つんだし、いいんじゃね?」
翔が適当な答えを返すと、シノに蹴られた。
シノはため息をつき、「ほら見なよ」とリングを指して言う。
リングには道満と晴明、そして銀時が居る。今は銀時と道満が戦っている状態だ。
銀時の一方的なバイオレンスで、道満は傷だらけになっていた。
翔にとっては面白くもなんともない状況である。
「ほーら、銀時が優勢じゃねぇか。だから言っただろうが、帰る俺は」
「いや待て。あれは——」
小十郎が何かを言いかけたので、翔は面倒くさそうにもう1度だけリングに視線を向ける。
ちょうどその瞬間は、銀時が道満の大事なところに外道丸の棍棒を当てているところだった。
……私、女の子だから分からないんですけど、痛いんでしょうね。あれ。
「ハッ。終わったな道満」
翔がそう嘲笑い、炎神に手を駆けた瞬間——
道満が銀時の腕から消え、代わりに銀時の大事なところが外道丸の棍棒に強打された。
「……ねぇ、あれって痛いんですか?」
ミウが興味津々そうに翔に訊いた。
翔は目を伏せ、「俺に訊くな」と言った。何か知らんけど、大事なところがすごい痛い。
「銀時様、大丈夫でやんすか?」
「う、うぅ……。腰を、腰を叩いて……」
床に倒れ伏した銀時は、外道丸に腰を叩くよう頼んだ。
外道丸は軽くうなずき、持っていた棍棒で銀時の腰を思い切り叩いた。
一方、道満達は早々に選手を交代し、銀時に止めを刺そうとしていた。
「おぉっと巳厘野衆は早くも優勢ぃ?! どうする、結野衆!」
「というか、おい。あれ」
政宗はリングの床を指摘する。
全員がその方向を見てみると、そこに落ちていたのはモザイクのかかった汚い玉が落ちていた。
シノとミウは一瞬にして顔をそらした。
「うわぁ、痛いわあれ」
翔は苦笑いしながら言った。
「晴明様、サポートをお願いします」
外道丸は棍棒を振り回しながら、晴明にサポートを頼む。
晴明は、「仕方がないな」と舌打ちをして銀時の玉を元の所に戻した。
しかし、道満が「させるかぁぁ!!」と絶叫し、銀時の玉をまた落とす。
「チッ! 何をする、道満!」
「ふははは、貴様の思い通りにはさせんぞぉ!」
そう言うなり、2人は銀時の玉を上へ下へと叩きつける。
あぁ、もう描写しにくいな。止めろよ、お前ら。
「行けぇぇぇ、佑介ぇぇ!!」
「ゆけぇぇぇ! 佐介ぇぇ!」
「ちょっとぉ?! 人の奴で遊ぶなよ?!」
「うるさいです!」
ミウは絶叫し、2つの玉を同時に切った。
清々し笑顔を浮かべて、ミウは言う。
「これで良いですよね?」
「良くねぇよ!!」
翔がそう叫んだのと、銀時が倒れたのが同時だった。