二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア—銀魂×戦国BASARA3— ( No.16 )
日時: 2011/03/05 22:01
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

 ピンポーン、という万事屋のインターホンが鳴った。
 扉の前に居るのは、長髪の男。狂乱の貴公子、桂小太郎である。
 先刻からインタホーンを押し続けているのだが、誰も出てこない。一体どうしたのだろうか。

「留守か。事態は一刻を争うと言うのに」

 桂は舌打ちをした瞬間、がらりと扉が開いた。
 現れたのは、ヘルメットをいつものようにかぶった風魔である。
 風魔は、後ろからした「追い返せ」という言葉で、忍者刀を抜いた。
そして1秒後——桂は気絶した。


第2話 薬とかヤバいものあるけど、皆注意してね。街で海が見えるから。


「ハァ? 人を探せだぁ?」

 翔は首を傾げた。依頼とか言って出掛けて、帰ってきたら言われたのだ。
 そうなんだ、と言って新八はうなずいた。

「そー言われても、ハイそうですかとかうなずいて探せる代物じゃないんだよ」

「翔君は死神でしょ? 人を探すのぐらい、簡単でしょ?」

「まぁ簡単だけど。正直言うと超面倒」

 小指で耳をほじくりながら、翔は吐き捨てた。銀時の机に足を乗せ、面倒くさそうに欠伸をしていた。
 神楽が1枚の写真を翔に見せ、説明をする。

「その写真に写ってるのが、探す奴ネ。情報を集めるアル」

 写真に写っていたのは、綺麗な女性ではなくガングロの金髪少女である。どこか老けたような感じもした。
 あーとか、うーとか唸った後、翔は答えを出した。

「ハムを作るベルトコンベアに挟まれてるんじゃねぇ?」

「おい、お前は仕事をなんだと思っているんだ!! ちゃんと良く見ろ、人だろうが!!」

 新八の電光石火のツッコミ。
 翔は呆れたようにため息をつき、奥に居る戦国武将の1人の名を呼んだ。

「佐助ー、仕事だー」

「ロクに給料も払えないのに、仕事ばかり押しつけるってどういう事だよ」

 何かブツブツ言いながら、佐助が仏頂面で出てきた。無茶苦茶不機嫌そうだ。
 翔は佐助に写真を投げ渡し、神楽から聞いた説明をする。

「その女の情報を集めてこい。名前は——ハム子だ」

「絶対違うでしょ。親はそんな名前をつけないよ」

「とりあえず探せ。ベルトコンベアに挟まれていたりしたらビンゴだ」

 すると、佐助は「報酬は?」と訊いてきた。流石忍び。そこは要求するんだ。
 翔はだるそうに指を2本立てる。
 だが、佐助は怪訝そうに眉をひそめると、首を横に振った。これでは納得しないらしい。
 ガシガシと翔は頭を掻きまわし、

「じゃぁ雑賀もつけて6本出す。びた一文まからないからな」

「それで手を打つわ」

「チッ。でかい出費だな」

 奥の部屋から孫市を呼び、用件を手短に説明する。報酬の事を話すと、即答で了承してくれた。
 2人が出て行ったあと、銀時は翔に報酬の事について訊いてみた。

「六万円なら出さねぇぞ。てめぇが出すんだな」

「ンな訳あるかよ、ロクに給料も出してくれない銀髪天パが」

 掛け声と同時に翔は跳ね起きると、大きく伸びをした。そして傍に立てかけてあった炎神をつかみ背負うと、玄関へ向かう。
 だから、何なんだよと銀時が問い詰めると、翔は気だるげに答えた。

「ゴリゴリ君」

 ゴリゴリ君→1本68円と言う超お買い得なアイス。現代で言えば、ゴをガに変えたアイス。