二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア-銀魂×戦国BASARA-質問大会中 ( No.172 )
日時: 2011/05/07 17:11
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

エピローグ 炎神暴君☆リシタニア


 スナックすまいる。
 空華はスカイと共にスナックを見下ろしていた。
 スナックの前には大量の真選組が居る。もちろん、昴と春夜と希実も居た。流石1番隊。
 スカイはチッと舌打ちをすると、後ろに居る翔に言った。

「凜さんがどうやって入ったのか知らないけど、真選組が沢山居るんだけど。そこは覚悟の上じゃない?」

「何であそこに真選組が総出で居なきゃなんないんだ。おかしいだろ」

 翔達は「万事屋の仕事で来た」と言っても信じてもらえなかった。(土方限定)
 昴は別に良いと言ってくれたのだが、土方『だけ』は信じてもらえずじゃぁ入んないでと言われたのだ。
 武将達をけしかけて真選組を壊滅させてやろうとも思ったが、昴達を殺しかねないので止めておいた。

「何でも、将軍が夜のお遊びと来た。攘夷志士にとっては絶好のチャンスだからね。ネズミ1匹も通さないようになってんだよ」

「俺はそんなのお構いなしに殺せるが? そこは良いのか、おとがめなしか」

「いや、翔の場合は自分も殺されかねないからね。つか、討ち首したところでお前は死ぬのかい?」

「死なないが?」

 空華は望遠鏡を放り出し、欠伸をした。
 真選組が居るとなると、全員での入店は少しばかり厄介だ。さて、どうしようか。
 そこへ、燐菜が缶コーヒーを片手にやって来た。

「張り込みお疲れ様。どうぞどうぞ、私の奢り」

「おぉ、燐菜ちゃん」

 全員はコーヒーを受け取り、それを飲みながら真選組を睨みつけていた。
 いや、睨みつけても無駄だと思うんだけどなー。そこはどうなの、お前ら?
 すると、翔が画期的なアイディアを思いついた。

「女なら通れんじゃね?」

***** ***** *****

「はぁい、そこのお兄さん達ぃ」

「ん————ブッ!!」

 昴の前に現れたのは、何と女装した万事屋の集団だった。小十郎なんかはすぐに分かる。
 思わず噴き出した昴に構わず、翔は笑顔を作る。

「ここの従業員なんだけどぉ、裏口に行けなくてぇ。通してくれるぅ?」

 オネエ系の口調で言う。
 昴は笑いたいのを我慢して、「じゃ、じゃぁこっちから通りなよ」と言った。
 ぞろぞろと女装の軍団はすまいるの中に入って行く。
 全員が入ったところで、昴はため息をついた。

「翔。ついにプライドはなくなったか」

「どうしやした、副隊長」

 春夜が心配そうな表情を浮かべて昴に訊く。隣に居る希実も「大丈夫ですか?」と訊いていた。
 昴は首を振り、「大丈夫だから今は前だけを見ろ」と言った。
 にしても、翔の女装は案外様になると改めて思った昴だった。