二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア—銀魂×戦国BASARA3— ( No.20 )
日時: 2011/03/09 16:03
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

第3話 機械? あれだろ、何か……うん。あれだよ。


 がしゃこんがしゃこんがしゃこんがしゃこん。

「おいコラ糞爺!! 平賀ッてめ、出てこんかい!!」

 ここ、源外庵では何か良く分からない機械の音が聞こえてくる。
 お登勢を筆頭とした町内会のグループが、クレームをつけにきたらしい。だが、中の人には聞こえていないようだ。
 流石のお登勢も我慢の限界に来たらしく、後ろを向いて「やっちまいな!!」と言った。
 すると、後ろからぞろぞろやってきたのは万事屋のメンバーと雫である。
 カセットを置き、音楽を流す。マイクを持っているのは新八だ。

「1番、新宿から来ました。志村新八です。よろしくお願いします」

 前奏の部分で新八はお辞儀をして、息を吸い込んだ。
 どんな綺麗な声が出るのだろう、なんて思ったのが大間違い。銀魂のジャイアン降臨。

「お前、それでも人間か!! お前の母ちゃん何人だァァ!!」

 がしゃこんに張り合う音痴ぶり。銀時、神楽、翔、雫と武将達は一斉に耳を塞ぐ。
 お登勢は耳を塞ぎながら、銀時達に反論をする。

「騒音を止めてくれと言ったんだ!! 何で騒音に騒音を混ぜる?!」

「うるせぇな、1番辛ぇのは新八だ。公衆の面前で音痴を晒しているんだからな」

「でも気持ちよさそうだぞ?」

 政宗の指した先に居た新八は、かなり気持ちよさそうに歌っていた。
 そこへ、空気の読めない神楽が来て、未だ歌っている新八に告げる。

「新八ぃ。次、私の歌わせてヨ。北島五郎の新作が入ったネ」

「おい、次歌うのは俺だ馬鹿。山嵐の新曲を買ったんだよ」

 神楽と翔と新八とで、マイクを取り合っていた。いつの間にか曲は終わり、騒音も止んだ。
 銀時は3人を止める為に間に入って、ぎゃーぎゃーどなり合っていた。
 刹那——

 がらららら。

 源外庵の扉が開き、でかいロボットが出てきた。何か、とてつもなくゴツイ。
 全員の視線が、そのロボットに注がれる。

「え、と。平賀さん? これが?」

 その途端、ゴツイロボットは銀時の頭をつかみ、ブンブンと振り回した。
 一般市民の皆は逃げて行った。まぁ、分かるけどね。

「ぎゃぁぁぁ!! 銀時、銀時ぃ!!」

「何あれ、機械?! すげっ!!」

 政宗と元親の悲鳴。(元親のは歓声)
 すると、奥から爺さんが現れた。眼鏡をかけていて、頭頂部に傷を作った、小柄な爺さんだった。

「何じゃ騒がしい。平賀は俺じゃ、少しは近所迷惑も考えんか!!」

「翔」

「地獄業火、獄炎乱舞!!!」

 源外庵に、炎が上がった。

***** ***** *****

「そいつらは大事な俺の息子達だ!! どこに連れて行く気だ、脱糞すんぞこら!!」

「ハイハイ。運んじゃって運んじゃって。あー、三成。そのでっかいのはちょっと分解しちゃって」

「私に命令するな」

 縄で縛られている源外の言葉も聞かず、翔は武将達と共にカラクリを運んでいた。
 銀時は動いているロボット、三郎に「茶を頼む」と言っていた。何のん気に茶なんて飲んでいるんだ。

「でさぁ、これどこに運べって言うんだよー。飛ばすのはどうせ俺何だぜ?」

 実際、家で留守番しているつもりだったが、翔の死神の力で物を飛ばす事が出来るので連れてこられたのだ。本人はものすごい嫌がっていたが。

「どうせさ、この動いているポンコツもバラすんだろ。良いじゃん、バラせ。面倒——ごはっ!!」

 ぶつくさ言っていたら、翔は三郎に殴られた。
 そんな翔を見て、源外はげらげら笑った。

「三郎はな、ある程度言語が理解出来るんだ。けなされたりしたら、鉄拳が飛ぶぞ!! さぁ、分かったら縄を外せ、ポンコツ!!」

 そんな事を言って、源外は殴られていたが。
 翔は口から唾を吐き捨て、三郎に向かって飛び蹴りをかました。完全に喧嘩体勢だ。
 さぁ、ここから死神対機械の喧嘩が始まった!!

「息子さん、うちの死神に絡まれてますけど」

「嫌あぁぁぁああああ!!!」