二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア-銀魂×戦国BASARA-オリキャラ募集 ( No.33 )
日時: 2011/03/19 18:19
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

第5話 下着泥棒って居るじゃん。あれって、何が楽しいの?


「ハァ? 下着泥棒だぁ?」

 銀時は怪訝そうに眉をひそめる。
 対面している相手は志村妙、内容は下着泥棒を捕まえてほしいのだそうだ。
 何でも、新八達が宇宙旅行へ行っている際、妙の勝負下着が盗まれたらしい。しかも2枚も。

「いや、でもねぇ。何と勝負をするの、お前」

「とりあえず捕まえろって言ってんだよ。分かるのかお前」

 妙はすごんだ表情で、銀時の顔を握る。握力だけで顔の骨が逝ってしまいそうだ。
 とりあえず、今の万事屋は3人しかいない。フルメンバーで協力してはくれないか訊いてみる事にした。

***** ***** *****

「ハァ?! 下着泥棒って……何それ、食えるの?」

 銀時がいつも座る椅子でクルクル回りながら、翔は首を傾げた。
 いくら翔でも、江戸に来た日は浅い。下着泥棒なんて遭った事はないからだ。

「それなら昴のとこに行け。真選組がフルメンバーで活躍してくれるぞ」

「武将達だって女ぐらいは居るだろうが。協力しろ」

 銀時は翔のとっておきのチョコレートを食べながら、命令した。気付いた翔に殺されかけていたが。

「まぁとりあえずー、武将達は貸すわ。おそらく鶴姫辺りが被害を受けてそうだからな」

「私がどうしましたか?」

 話を聞いていたのか、鶴姫が奥から出てきた。手にはハートの弓矢が握られている。
 想像出来る事→風魔がおそらく血まみれで倒れている事でしょう。

「お前の下着、無事か?」

「…………ハイ。無事です。私達全員、無事ですわ」

 無事と聞いて安心した4人。
 翔は何を思ったのか、傍にあった電話を引き寄せてダイヤルを回す。

『もしもし、市ノ瀬です』

「市ノ瀬か。俺だ、東だ」

『何か用ですか。私、忙しいんですけど』

 電話から聞こえてくる声は女。珍しく、翔は女性と電話をしている。

「下着泥棒について、知っている話を聞かせろ」

『その上から目線の態度は止めてくれないかしら、少女容姿の死神さん』

「ムカつくなー本当。ブチ殺していいか、市ノ瀬凜」

『あら。私を殺せるのかしら、どこに居るのかも分からないのに?』

「死神ナメんなよ。お前がどこに居るのかなんてすぐに分かるからな」

『ストーカーみたいね。まぁ、いいわ。少し待ってて』

 電話からメロディーが流れ、保留される。
 翔はイライラしたように指で机を叩いていた。
 しばらくして、女の声が聞こえてきた。

『怪盗ふんどし仮面ね。今、世間を騒がせている変態泥棒よ』

「ふーん。何だそいつ」

『どうやら綺麗な女性の下着を盗んで、モテない男達にばらまいている様子ね』

 女性の声は至って冷静だったが、何故か話を聞いていた翔が震えていた。手に持っている子機が折れそうだ。
 何があったのか、と銀時が訊く前に、翔は電話を叩き切った。
 怒りに震えているのか、炎神をおもむろに握り席を立つ。

「許せないな……」

「おい。一体何があった」

 さっきの音がうるさくて、三成が少し怒りながら訊いた。
 しかし、三成の怒りより翔の怒りの方が上である。何か地獄に送られそうな勢いで。

「あいつ、絶対血祭りにあげてやる!! 殺してやる!!」

「誰かこいつを止めろ!! 何かヤバイ!!」

 怒りが頂点に達したのか、翔は炎神を振り回し始めた。
 新八が、何故怒っているのか理由を訊くと——

「盗られたんだよ」

「え、まさか————」

「俺のトランクス。何か1枚ぐらいねぇな、なんて思っていたらあいつが盗んでいたんだ!!」



「ねぇ、怪盗ふんどし仮面ねー。どこでそんな情報を手に入れたのさ」

 大江戸公園(仮名)のベンチで、シノは新聞を広げながら相手に訊く。
 相手は金髪のロングに薄緑色の瞳を持つ少女である。歳は13、4歳を想像出来る。

「桜さんに訊きました」

「相変わらず便利な能力だね。情報はそこからもらうのかな?」

 シノはよいしょ、という掛け声で起きて、大きく伸びをした。

「で、ミウ。被害に遭った子は知ってる?」

「知ってます。行ってみましょう!!」

「行こう行こう。久々に喧嘩の匂いだ」

 少女、ミウ・メイガスはシノを引き連れてどこかへ消えた。