二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア-銀魂×戦国BASARA-オリキャラ募集 ( No.38 )
日時: 2011/03/20 16:32
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

第5話 下着泥棒って居るじゃん。あれって、何が楽しいの?


 志村邸。道場には銀時、新八、神楽、妙、翔、武将メンバー、そして真選組のメンバーが集まっていた。
 細かく表示すると、銀時、新八、神楽、妙、翔、沖田、土方、近藤、昴、武将達である。
 後は遅れているが、このメンバーの中にシノと怜悟が入る予定である。(雫は仕事があるらしい)

「ハイ良く聞けてめーら。あの変態を血祭りに上げるには相当な戦力が必要だ。よって、この戦争の指揮は俺が取る」

「何でお前が俺らに命令するんだよ」

 土方が呆れたようにくわえた煙草を地面に捨てた瞬間、炎神が地面にぐさりと突き刺さった。
 何故か。もちろん、翔が投げたからである。
 先日、翔は自分の下着が盗まれたので、あの変態を捕まえるシュミレーションを8億6549万7001通り済ませたのである。訂正、捕まえるじゃなくて殺すでした。

「文句のある奴は容赦なくブチ殺す。ハイ、今なら言っていいぞー」

 目が怒りで燃えている翔に、何も言い返せなかった皆。
 すると、ピリピリした空気を緩和するかのような笑い声が聞こえてきた。
 空に浮かぶ銀影と金髪。シノとミウである。

「何よ、楽しい事してるじゃないか」

 塀を飛び越え、シノは軽く笑い飛ばす。
 翔は炎神を引き抜き、シノに突き付けた。相当怒っている様子。

「そんなへらへらした表情を見せるならどこかへ行け。こっちは本気の戦争をやるんだからよ」

「ちょっとちょっとちょっと?! 誰が人ん家で戦争をやれと言いましたか?!」

「分かってるよ。だから新勢力を引き連れて参加しに来たんじゃないか」

 新八のツッコミを無視して、シノはミウを前に押しだす。
 人見知りなミウは、その場でびくびくと怯えだした。怯えるたびに金髪が揺れる。

「……お前、金叉(きんしゃ)族か」

「何故、私の種族を知っているんですか。さてはあなた、ストーカーですね」

 死神なのに、ストーカーと間違われ気味な翔。思わずため息が出た。
 シノは怯えるミウに、耳打ちで翔が誰なのか教える。
 見る見るうちに真っ青になったミウは、シノの後ろに隠れ出した。

「その子、大丈夫なの?」

 昴がミウを指しながら、シノに問う。
 大丈夫だよ、と笑顔で返したシノ。

「金叉族だと役に立つ。ぜひとも協力してもらおうか、ミウ・メイガス」

「よ、よろしくお願いしますぅ〜……」

 翔に言われ、半泣き状態でミウは言った。
 あーぁ、泣かせた。全員の瞳がそう語っていたが、翔自身は気付かなかった。

「途中で電話を切ったと思ったら、こんなところでパーティーでもやるつもり?」

 刹那、凜とした声が敷地内に響いた。
 風が吹き、亜麻色の髪の毛が空を舞う。塀に座って優しそうにほほ笑んでいるのは、市ノ瀬凜本人である。

「あぁ何だ。役立たずも来たのか。とりあえず帰れ、お前が戦うと後始末が面倒だ」

 翔は吐き捨てるように、凜に向かって言った。

「私がわざわざ来てあげたのよ? 感謝ぐらいしたらどうなの。そしてパンツを盗まれた気分はどうかしら?」

「お前、知ってるのか?」

「知ってるも何も、私の家の前で『男のパンツが降ってきたー』って騒がれてたもの。しかも『あの万事屋の男の子が穿いてる奴だー』とも聞こえたわ」

 笑う凜を、今すぐブチ殺してやろうかと思う翔だったが、あえて止めておいた。
 理由は、どうせ後始末をするのは他でもない自分であるからだ。

「私も参加させてくれないかしら? そこの白髪天パよりか遥かに良い働きをするわ」

「おい、誰が白髪天パだよ。天パは余計だろうが、余計!!」

 天パがそんなに気に食わなかったのか、銀時は凜に向かって叫んだ。
 当本人は聞いていないふり。

「どうでもいいや。じゃぁ作戦を開始する。昴は怜悟を連れてこい」

「いえっす☆」

 さぁ、ここからが下着泥棒を捕まえる(血祭りに上げる)為に始まった戦争である。