二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 炎神暴君★リシタニア-銀魂×戦国BASARA-オリキャラ募集 ( No.44 )
日時: 2011/03/20 18:49
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

第5話 下着泥棒って居るじゃん。あれって、何が楽しいの?


 夜である。
 凜の情報によれば、下着泥棒は毎夜現れると言う事だ。だから、全員寝ないで頑張っているのだ。

「眠い……」

 早くも眠い、と言いだしたのは怜悟である。手には鞘から抜いた「斬鉄」を握っている。
 うつらうつらと船をこぎ始める怜悟に、シノはフープで殴りつけた。
 お寺の鐘の音がなった。

「何をするんだ、シノ。痛い」

「目を覚まさせてあげただけ感謝しなさい」

 シノは縁側にぶら下がっている、お妙のパンツを凝視しながら言った。
 ちなみに、パンツに慣れていないのか幸村はティッシュを鼻に詰めている。先ほど鼻血を出して倒れたからだ。
 暇になってきたのか、全員各々の事をし始めた。
 例えば昴は、体を慣らす為に運動をし始め、政宗は小十郎と剣の練習をしている。
 孫市はスナイパーライフル片手に、神楽からもらった餡パンを頬張っていた。腹が減っては戦は出来ぬ。本人はゴリゴリ様が良かったらしい。

「まだ出ないのかよ。いい加減飽きるな」

 慶次は木の上に登り、暇そうに欠伸をしていた。隣には凜の姿がある。
 当本人も暇らしく、携帯を片手に遊んでいた。

「なぁ、帰っていいか?」

 作戦指揮者である翔が、真面目な顔で銀時に訊いた。
 途端に、銀時は翔の事を殴ったが。スパンッというキレのいい音がした。

「お前が作戦指揮者だろうが。頑張れよ」

「いーやーだーよー。かーえーろーよー」

 帰ろうとする翔は、全員が隠れている場所から1歩足を踏み出した。
 瞬間————

 ピッ

 電子音。直後、爆発。
 翔が居たところが、見事なまでに爆発した。

「……。今の、何?」

「あ、地雷だよ。そこら辺に仕掛けたからさ」

 近藤が笑顔で言う。
 しかし、皆の顔は真っ青に近かった。
 何故か? 地雷が埋まっている場所が分からないからである。

「ゴリラ。地雷が埋まっている場所、分かるか?」

「いや、全然」

 答えた瞬間、全員が動いた。
 慶次が木の上から飛び降りて、近藤の首をクリンチ。そして地面に叩きつけて気絶。
 続いてシノがフープを近藤の額に叩きつけた。哀れ、近藤は夜のお星様を見る羽目となった。
 最後に家康が近藤にアッパーを喰らわせ、場外ホームラン。ハイ、1塁と2塁と3塁は走ってー。

「どうすんだよ、全然動けないじゃん」

 元親は少しも慌てた様子を見せずに言った。機械に慣れているからか?
 すると、昴と沖田がズリッと土方を押す。しかも笑顔で。

「おい。お前らは一体、何がしたいんだ?」

「「体を張って確かめてこい♪」」

「上司にそう言うか?! お前ら、最悪だな!!」

 だって、沖田と昴は土方の事が嫌いだもん。
 ヤベ。土方に睨まれた。作者は強いんだぞ!! その鬼の様な眼で睨まれても……何でもないです。
 いえいえ、負けてないんですよー。作者は最強ですからね。

「どうするアルか! 翔がやられてはどうしようもないネ!!」

 そう。今の問題は、翔をどうするかである。
 幸いにも、翔は目の前で転がっていてくれているが、本人は気絶している。死神が真っ黒焦げでこんなん、どうなるの!!

「……とりあえずだな、地雷がどこにあるか調べよう」

「ミウ、どこにあるか知ってる?」

 んー、と唸ったミウは、そのまま静かに目を閉じる。
 彼女は植物と対話が出来るのだ。つまり、植物から訊きだそうとしているのである。
 ミウは静かに目を開ける。そして結果を口に出した。

「分かりません!!」

「分からないのかよ!!」

 佐助のツッコミ。新八よりもキレがある。
 え、新八君。木刀で何をする気だい? 作者は画面の外に居るんだよ。あ、止めて殴らないで。
 その時である。
 老人の笑い声が、屋敷の中から響いた。
 すぐに視線を屋敷に移すと、そこに居たのは赤いふんどしを顔につけたブリーフの老人だった。
 どうやら、こいつがふんどし仮面のようだ。

「今宵も綺麗な女子の下着を頂くぞ!!」

「させるか!!」

 孫市がそう叫び、ライフルのスコープを覗いた。
 ら、その横を亜麻色の光が通り抜ける。言わずもがな、これは凜である。

「女を舐めると危ないわよ!!」

 凜は全ての男の急所を狙い、足を振り上げたが——ふんどし仮面にあっさりよけられてしまった。
 それどころか、凜は止まらなくなり屋敷に1歩踏み込んでしまった。
 ピッ→爆発。

「りぃぃぃぃん!! おい、あいつ大丈夫なのか?!」

「とりあえず平気じゃないな!」

「昴、お前は少し黙れィ」

 顔を真っ青にした沖田は、昴の口を塞いだ。
 理由は、






「おいてめぇ、誰の下着を盗みやがった?」





 その場にある空気が、全て凍るかと思った。
 翔が満面の笑みで、ふんどし仮面を見ている。オーラは殺気、殺す気だ。

「俺はな、女に間違われた事もある。ナンパされた事もある。だが、下着を盗まれた事はない!!」

 炎神をバッドのように構え、翔は飛んだ。



「くたばれ、ふんどし仮面んんんんんんん!!!!!!!!」



 カキンッッ! 場外ホームランパート2。
 哀れ、ふんどし仮面はお空のお星様となりました。

『さらば————モテない男達よ』