二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 稲妻短編集【十人十色】リク受付中! ( No.91 )
日時: 2011/03/14 18:57
名前: MiNi ◆L/NsWzLsGs (ID: NcVt2sWO)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

短編!


*私は何色?*



人にはそれぞれイメージカラーというモノがある。

じゃあ私は何色だろうか?

赤?黄色?緑?青?ピンク?紫?黒?白?全てに当てはまらないような気がする。

一体“柊 千紗兎(ひいらぎ ちさと)”は何色だろうか?


「ねー晴矢、私のイメージカラーって何色?」


隣でつまらなそうにTVを見る晴矢に聞いてみる。だが無視。イライラしてるみたい。私のせいで。

そう、私達は喧嘩したのだ。子供みたいなくだらない喧嘩。

さっきから色の事で話していた。晴矢は赤色だ。と私は言ってその後、晴矢はチューリップ頭なんだから赤なんだよ。と言い晴矢はキレた。

何故だがチューリップ頭の事は私には言われたくないらしい。理由は知らないけど。きっとコンプレックスなんだよ。


「さっきはごめんってば・・・。」

「うざい。」


その3文字の言葉を言い晴矢はTVのチャンネルを変える。何だか傷つくよ。

幼馴染の私達は昔から腐れ縁のようなモノだった。よく喧嘩してた事を思い出す。喧嘩の原因は全てくだらない事だった。

けれどすぐに晴矢が謝ってきて仲直りした。晴矢は優しいんだ。昔から思う。

けれど今日はなかなか謝ってはくれない。そりゃそうか、私がいけないんだから。


「もういい加減色の話やめろよ。うざいんだよ。」


キレた口調で晴矢は言い、私を睨みつける。

私の心がナイフのような言葉でぐさぐさ突き刺さる。もう限界だ。

目から涙が溢れ出る。弱虫なんだよ、私。何か言われるとすぐ泣いた。昔は晴矢が慰めてくれたけど・・・何だか今日は昔の話ばっか。それだけ晴矢との過去を覚えている。


「千紗兎が何色か、教えてあげようか?」


小さな声で呟く晴矢に私は涙を拭きながら晴矢を見つめる。

貴方には分かるんですか?私の色が。


「千紗兎は“透明”だよ。」

「透明・・・?」


一瞬色なの?と思ったが声に出さなかった。また喧嘩するのは嫌だから。けれど何でだろう?


「どんな色にも負けない、澄んだ色だ。」


晴矢はにっこりと微笑み私の頭を優しく撫でる。いつもこう慰めてくれたよね?貴方には感謝してるよ。今も昔も。


「さてと!じゃあ俺の代わりに買い物行って来い!ヒロトに頼まれたんだけどだるいからさ!」

「ちょ、ちょっと!だったら一緒に行こう!」


晴矢の腕を引っ張り玄関へと向かう。


大切にしなきゃね、腐れ縁の貴方に言われた色を___



*終わり*

変だぜ^^
甘く書きたかったがなんだか甘くねぇーなw