二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: GOD EATER 【月光のソナタ】 ( No.3 )
日時: 2011/03/05 14:56
名前: 風そら (ID: X6Wm8gKE)

21年後、2091
地球・極東———



「おーい、今日の飯番だれだー?腹へって死にそうだぞー」

一人の男が大声で言った

コスプレでもしているのだろうか

頭には、博物館などでよく見るようなティラノサウルスの頭蓋骨、
背中にはドラキュラを思わせる黒いマント、

そして手足は、どういう仕組みなのかは分からないが骨だけだ


「あ?スーダじゃなかった?」
別なコスプレ男が思いだすように言った

 
こちらは全身包帯のようなものでくるまれており、黒いスローブを巻いている

気になるのは、目がエメラルドのようなもので覆われていることだ


「いや、ちがうから。俺木曜日だもん」

しかし、こう第三者の目線からこれらの人物像を文で説明するのは酷だ



数人の男たちがわいわいやっているところに、また別な奴がやってきた




背中からは黒い羽が伸びており、全身赤黒い甲殻?で覆われている

顔だけは人間の、いわゆるドクロになっている



「おいお前ら。ここらで生き延びてる人間、しらねぇか」

男がドスの利いた声で言った



「人間?そんなもん、俺らがとっくに食いつぶしちまったじゃねぇか」
ティラノ頭がケケケと笑いながら答えた

「そうそう、そもそも生きてたって何食って生きてくんだぁ?」
誰が言ったかはこの大勢のコスプレ軍団から見つけだすことはできないが、それで全員がゲラゲラと笑った

『ゴッ!』


瞬間、赤い大鎌が、ティラノ頭の目の前に刺さっていた


「こちとら旧イングランドからはるばるやって来てんだ。知らなきゃ他を当たるぜ」

 赤黒いそれは、脅すような口調で言い、どこから出したのか、もう一本の鎌を右手に握っていた。


しばらくの沈黙の後、一つの声が聞こえた














「俺、知ってるぜ」