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序章　#1　メイコの言い分





『これはただの—————事故だわ—————……』








カイトが此処から姿を消して一か月が経とうとしていた。
相変わらず全員自由気ままに過ごしているが、その異変には到底気づいている者は居なかった。
時折リン達が不自然に部屋の中に入ろうとしている以外、何も無かった。
三人はカイトが居ない事をこう口を揃えて話していた、



『カイト兄はアイスのフェスティバル行ってるの！』



確かに、あのアイス好きならそういうのも行くだろう。
しかし時間が経ち過ぎる、不思議だ。
そう、メイコは考えていた。


「まあ、カイトが居ないからアイスの消費量は随分減ったけどねぇ」


と、独り言を呟きながら一人晩酌を楽しんでいた。
しかしそれでは味気が無いと、マスターを呼ぼうとスクッと立ち上がった。
少しほろ酔いしているがメイコも負けたもんじゃ無い。
酒にもの凄く強いのだ、焼酎なら軽く五本はイケる位だ。


すると、ある部屋からひそひそと話し合っている声がした。
メイコはこんな時間まで何故起きているのかを注意しに行った・・・、









のだが。












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