二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボーカロイド】御兄誘拐・partⅡ 参照700越え! ( No.146 )
- 日時: 2011/07/26 15:11
- 名前: 香兎 ◆kyRFGkO1TU (ID: 9UBkiEuR)
リク消化計画5 椎茸様リク 【アンチクロロベンゼン】
●とにかく病んでる文にしたい←
カシャン、と鈍い金属音が響いた。
ぽたぽたと腕から赤い紅い赤いどろどろとした液体が気持ち悪いほど溢れ流れ出てくる。
私の心はもう切り裂かれた。
(苦しいよ)
歪んでいるようだ。
(悲痛だね)
憎くて仕方がない。
(後悔の念が渦巻く)
辛いよ、ヤメタイヨ
『—————まだまだよ、貴方は』
いやだ
『一週間は頭を冷やしなさい』
ゆるされないの?
『弟は出来るのに……』
くらべないでよ
『こんなものあるから……』
なんで すべて こわして うしなう?
毎日ドアの外から頭に響く怒鳴り声、弟に対しての甘ったるい声、気に入らなくて皿を割る音、
私を、ひとりぼっちにしてどこかへいくこと
「……っく、くぅ……」
私は一人、また鋭利な刃を出しては自分を傷つけて。
ずっと自分を責めて、憎んで、悔しんで、すべてを消し去りたくて
笑うことさえ忘れた私は、もう枯れて出ない涙の代わりに、
血を流すのだ。
私は、狂っている。
瞳から光が消えたのはいつからだろうか————
君は何も知らずに夜の街へと駆けて行く。
私は何も言わないで見ているだけ、所詮高みの見物と言った所だろう。
君……弟は良い子ぶりを見せて親に猫被り。母に抱かれているときに、死角でクツクツと嘲笑っているようだった。
夜の街は至る所で都会のネオンが眩しい。あの店はミズショーバイ、それに地下に隠れたバー。
周りの女達はきっと君の財産のことだけを狙って肉食獣のような妖しい瞳で見つめる。嗚呼、なんて汚らわしい。
この街にゴールなんてものは存在しない。あるのは強欲と強欲と強欲と……
路地裏に倒れこんでいる中年のジジイやべろんべろんにタコのように真っ赤になった若者と化粧が濃いキャバ嬢。
規則(ルール)なんてものも無い、すぐに脆く朽ち果てていく世界。
途中、腕に巻いた包帯から赤い液体が染み出してきたがそんなもの気にする筈が無かった。
「ねえ、ボクならこの世の全てを正せる」
異議が有るかい?と可笑しくも近くの野良猫に問いかける。
どうせ、出来もしないけど。
そんな誓いを振りかざし、独りよがりに酔い痴れる。
みんなしってる! りかいしてる! だから僕(わたし)は今日も!
『なんでこんな夜中に!』
(晒されて)
『もうお前は……』
(壊されて)
『近所の人にこんなこと知られたらどうするの!』
(錆びついて)
『あんたなんか……生まれなければ……』
(朽ち果てて)
有りもしない噂さえも流されて真になるんだって、笑えてしまう。
嘘でも
「ボクたちがただ………ただ……た、正しいんだ!!!!」
構わないから
きみたちの つみぶかい はいとくを
「捻り潰してやる」
二部に続く
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