二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 御兄誘拐・partⅡ 【ボーカロイド】 参照150越え!? ( No.49 )
- 日時: 2011/04/01 20:27
- 名前: 香兎 ◆kyRFGkO1TU (ID: 1sGb2NBG)
一章#1 宴の朝ハ不思議なものデ、
「………ン、起き……い! レン!!」
「はぁああ!!???」
「はぁああじゃ無い! 早く起きなさい、飯が冷める!」
いつもより早い時間、メイコがレンを起こしに来た。
レンは寝ぼけ眼でむくりと起き、そういえば今日の朝ご飯当番メイコねーちゃんだったなと気づいた。
当然ながら今日からカイトは居ない。
そう、カイトはリン達に誘拐されている。律儀に書置きまで残して。
適当に髪の毛を手で撫でつけ、ぴしりとアイロンのかかったいつもの服に着替えリビングに出た。
「お、レン殿、お早う御座います」
「おー、レンおはようさん」
「何故お隣さんが此処に居るんですか、邪魔ですか飯食いあさりに来たんですか」
「まぁそんなカリカリせんといて! ウチのマスターが飯作ってくれへんしー! イイ匂いするし」
隣のがくぽとグミが来るのは日常茶飯事。
そっちのマスターさんが飯作ってくれないとか起きないとか色んな言い訳付けて、毎朝の面倒くさい二人である。
此処のマスターは引きこもりだから出てこない、だからご飯も当番制になった。
「はいはい、飯出来てるから早く食べなさい」
「へいへい……」
レンはイライラしながらトーストを一口かじり、これバナナクリームじゃん、うめえと言いながら二、三枚は食べていた。
すると、上からどでん!と何とも大きな音をたて、誰かが降りてきた。
「……ふへ、おはようございます」
「……は、誰?」
「またあのマスター……やったな」
ベルという少女は、ぺこり、と小さな背中を下げて挨拶した。
目は半開きで、今にもふらふらと倒れそうだ。
・・・低血圧?
「ここのマスター僕をインストールしてくれた、何故か」
「……何故か……。あぁ、此処のマスターまた増やしちゃうんじゃ無いか……?」
「人はぎょうさん居たほうが楽しいと思うで? 盾は何枚あっても困らんと同じで」
「お前(グミ)に聞いてないし、てか飯食ったらすぐ帰れ、てか今すぐ」
「レン冷たいなー」
「黙れ」
そして、緑と紫はいそいそと自分の家に帰っていた。
トーストを一枚盗って行きながら。
とりあえずベルは此処の家に住むことになったらしい。
引き取り手が無ければ廃棄だから、ね。
その時、宅急便が来たようだ、ア○ゾン?無視。シカト、知らん。
ぴんぽ—————ん……
.宴ノ朝ハ不思議なものデ、
もう既に、歯車は回り始めていた。
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