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【ジェンガ】　二部









あのね、時間を取り戻せるなら　出会う時の前の二人へ

疑いもしなかった。

ガラスの破片が飛び散って、ケガするみたいに。

あの頃のボクらが無言で散らばっている。




キミのココロが傷つかないように、ピンセットで摘まむみたいに
ジブンのココロを傷つけないように

サヨナラ、ってお別れを告げたあの時のボクは、

上手く、笑えてたのカナ？






「・・・さよなら」

「・・・また、会いたい、な」






きっと僕らはいつでもこんな風に、誤魔化しながら、

自分の恥ずかしいことを隠していたんだね。

今の自分が哀しいから。

全て、嘘の笑顔で、カクシテ。

そして積み重なった幾つもの矛盾に・・・

押し潰されて、消え入りそうになっていたのに。





重ね合った限りある時間を

まるで永遠みたいに形造って。



幸せな、未来を夢見ていた……



二人の前で脆く、それは崩れ去ってしまったんだ。

虚しくて　悔シクテ。

まだまだ認めたくないけど。



時間はボク達にとって残酷に何度でも

繰り返して、繰り返していくのだろう。




すごく楽しかった記憶を、胸にそっとしまって。

消えてしまう前に、『キミ』と『ボク』のピースを、









　　　　「　　　　もう一度、拾い集めるよ　　　　」













Fin.







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