二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- 第3話 ( No.28 )
- 日時: 2011/09/24 21:12
- 名前: 雷燕 ◆bizc.dLEtA (ID: NjXpoRP/)
それから何回かバトルをしていると、30分などあっという間に過ぎてしまい、9時半になった。一緒にバトルをした(最早)友人たちに軽く挨拶をして、デパートへ向かう。
今度は当たり前だがすんなりと店内へ入れた。平日の開店直後ということで、客は少なく空いている。
旅に必要最低限のもの、と考えて、まずは金を下ろさなければならないと思った。銀行か郵便局か無いものか、と探して歩き回っていると郵便局のATMらしきものを見つける。使い方は全く知らなかったが、案内どおりに操作するとどうにかなった。
生活必需品を一から揃えるとなると結構かかりそうだな、と思い、まずは10万円下ろすことにした。
とりあえず財布。機能性重視の黒いものを。そして裸足で歩き回って靴屋に行くと変な目で見られそうなので、安いスリッパを買う。その後書店に行って旅の初心者のための本を買った。旅に必要なものを知るためだ。それからバッグは、黒でかっこいいデザインのリュック。
次に時計。Gショックっぽい白の腕時計。衣類。動きやすく脱ぎ着しやすく、そしてかっこいい服を数着。パジャマは今着ているジャージでいいか。あとは靴下や下着。靴は、白を基調に黒と赤の模様が入った運動靴。今まで裸足だったので靴を履いて歩くと変な感じがした。
そして筆記用具を一通り揃え、ノートと下敷きを2つずつ。1冊のノートは日記に使うつもりだ。日記など今までつけていなかったが、こちらでの出来事は書く価値があると思う。それからモンスターボールと、それを入れるための小さなウエストポーチ。
そして食事関係、歯ブラシ、入浴セット、折り畳み傘に寒いのは嫌いなので毛布を1枚……と、いると思うものを買っていくと10万円はあっという間に無くなって、残りは3000円ほどになった。
一通り揃ったかなと思った頃、帽子が並んでいる店が目に入った。そういえばゲームの歴代主人公たちは必ず帽子を被っていたっけ。縁起担ぎに何か帽子を買うことにした。
さまざまなデザインのものが並んでいるが、どれにしよう。
そう考えたとき、初代主人公——レッドの姿が浮かんだ。何の変哲も無いキャップを被っている。トレーナーたちの頂点に立ち、生ける伝説となった(はずの)トレーナーだ。
もともと帽子を買うのも縁起担ぎなのだし、どうせならレッドと同じくキャップにしよう。
そう思って、白に黒のラインが入ったかっこいいイメージのものを買った。
買い物を済ませ、非常に満足した気持ちでデパートを出る。だいぶ買ったが、大きなリュックには無理無く入った。重すぎることも無い。これだけで生活していけるのだろうかと思うと、今までどれだけ物に囲まれていたかを思い知った。
手首の時計を見ると11時前。ちょうどいい時間だ。30分あればミオシティに行けるだろう。
レイアはコトブキシティを東に進み、ミオシティへ向かうゲートに入った。