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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲を好き勝手に解釈してみた ( No.1 )
- 日時: 2011/03/07 20:55
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: j553wc0m)
僕は働く。これが正しく上下関係。
#01 絶望と落ちこぼれ
——僕は、蟻の様だ。
ただただ、人の言う事に従って、それをこなして、成功すればハッピー。失敗すればガミガミと五月蠅いお説教を食らわされる。
ただただ生きていただけなのに、それに絶望してしまったのはいつの事だったろうか。
僕は社会人。とある会社で働いている。まるで働き蟻が一番偉い女王に仕えて仕事をする様に、僕も会社の中で一番偉い社長さんの為に会社へ勤めている。と言うのはちょっとした嘘で、十ある内の六割程は自分の為だが後の四割は従わないと『いけない』。
じゃないと社長にお説教を食らわせる。矛盾を怒鳴られるよりも自分がしっかりしれば社長さんはご機嫌なのだから。僕も怒られないし給料もあがるし一石二鳥、て言うか三鳥。
だからこうして、黙々と仕事を続けるのである。
それがいつか信じられなくなるなんて、分からずに。
——元、僕の職場だった会社の屋上にあるフェンスに体を寄せる。一つ、心の底に溜まっている疲労を思い切り吐き出す。
頭がクラクラで、意識は朦朧としている。目の上に何か水分が乗っかって、視界は歪んだ。景色が、見えないな。
数分目から水をだらだらと流して、歩き出そうとした。が。今の僕には平衡感覚が無い様で、膝が床に付いた。立ち上がって歩き出すが、僕の足は酒に溺れたかの様に千鳥足で、歩数が曖昧になる。
また、フェンスに凭れかかり、アスファルトの床を見る。何この、変な浮遊感。これは、シューゲイザーに似ている。これが、僕のシューゲイザーだろうか。
「ハハッ」
僕は自嘲が大好きな様だ。一人で、自分を馬鹿にする。
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