二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲を好き勝手に解釈してみた ( No.14 )
- 日時: 2011/03/18 19:12
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: j553wc0m)
私はきたないあぶらむしです。愛してくれる人はいません。
#01 私は嫌われ者です
あぶらむしは汚い。即ち、嫌われる。ゴキジェットか何かで殺される。私もあぶらむしさんの事は好きじゃないのだが、最近は親近感が持てる。何故かって? 私があぶらむしって言われてるから。
始まりは何だったか知らないけれど、とにかく私は現在虐められている。愛してくれる人はまだ探してる途中です。
——さて、今日もさがそーか。私を愛してくれる人を。
私はあぶらむしだ。いやまあ存在自体が、って意味なんだけどね。今はとにかく探してる。私を愛してくれる人を。
とは言っても、私の味方は現時点で誰も居ない訳で。親からは虐待のプレゼントを毎日貰うし、学校では先生方が気取っている様で。虐めがある事にも気付かない訳だ。
人は居なくても私と同じあぶらむしなら味方になってくれるんじゃないかと考えてみたんだけどそれ以前に言葉も通じないのよね。ふむ。
——それから数時間程私を受け止めてくれる何かを探したのだが、見つからなかったのでとりあえず家に帰ってお母様に痛すぎるプレゼントを貰い、目を閉じて一日が過ぎた。
昨日が今日になっても、学校では相変わらずわだかまりを持った彼女らは、私を攻める。
今日は靴箱に私のあだ名と同じ虫を入れていた。まあ見た時はショックと言うか驚いたんだけれども。後から考えるとアンタらすげえよ、チャレンジャーっすか? とか、いやー、よく考えると古典的ッスなあ。とか。思った。
私も相当醜いけれど、アンタらも結構なぐらい醜いと私は思ってみる。だが心の中で声を出しても結局状況は同じだ。少し分かった事と言えば彼女達は私に何らかの不満がある訳だ。自己満足。てか気付くの遅いな、私よ。
て言うか、うるさいわー。何ごちゃごちゃと偉そうにしてんのか。わざわざ文句まで掛けるこった無いのに。私より偉い感じのあぶらむしの声。
彼女らが騒ぎ出して、喚きだす。耳をふさげと心の私も騒いで喚く。
こんな時でも、悲しい時でも苛立つ時にだって、私は夢を見ている。ぬくもりに包まれて、暖かい夢。
——あぁ、嫌われ者にはこんなにも遠い夢なのさ。