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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【リク】ボカロ曲を好き勝手に【募集】 ( No.165 )
- 日時: 2011/07/28 15:26
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
だからその目的を見失わない様に、さ。
#02 僕と君の素敵な日常
もう一つ、もう一つと、ギリギリのラインまで欲を出して、利益を得て。僕らは性格が重なっているから、二人とも『もう一つ』って言うのが口癖だった。もう一つ、もう一つ大切な物を持っておこう。荷物を多くして、重たくなって持ち上げられなくなって。そんな事を毎回繰り返している心配性な僕たちは、うじうじうじうじと付き合ってからも何度も後悔してきて、その度に涙も流した。主に目の前に居る彼女が。
後悔や歓喜、僕ら二人が涙を流す度に同じ涙を数え続けて、これからもずっと数えて。僕らは今からまたお互いの事を知らなきゃならない。君の事も、僕の事も。今からどんどん知っていく。
高鳴る鼓動が伝えてく。僕の気持ちと重なる音と滝の如く流れる想いを。言葉にして、君に伝えてく。
もう、一生。出会った後は絶対に、一生離さない。強く強く抱いて、君に幸せを贈るんだ。
「君が僕を忘れてほしいなんて言わない内は、僕は君を愛し続けるよ。絶対に離したりなんかしないから」
恥ずかしい言葉だけど、君が喜んでればそれで良い。ただし、もうこんな事は言いたくないんだけど。
言わなくても愛を伝えたいんだけれど。
「これは、約束ね。いつでも君が寂しくない様に」
「……恥ずかしい奴」
彼女は顔を見せないが、耳を赤くして、ぶっきらぼうにそう言った。
心臓が止まるまで、こんな静かな部屋で、一番落ち着く部屋で、いつまでもイチャイチャラブラブ——君とぶつかりあえる日々が来ればいいなあ、っていう僕の思いなんて。
言葉にしないまま僕の心に秘めておこう。恥ずかしいから。
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