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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【リク】ボカロ曲を好き勝手に【募集】 ( No.172 )
- 日時: 2011/07/30 12:46
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
とりあえず、悲しいよ。
#01 君が居ない今日
向こうはどんな所なんだろうね。君がどこに行ったかだなんて私には知ったこっちゃ無いんだけれど。だって、私は君と同じ場所には居ないのだから。まだここに居るのだから。
無事に着いたら、便りでも欲しいよ。本当に。そうすれば私は嬉しい感情が込み上げて泣けるだろうに。今の私は何があったのか正直受け入れられなくて泣けない状態。
君はあの日、どうしたもんか私の目の前でパタっと居なくなってしまった。それはもう呆気ない位に。病気だから、まあ仕方ない様なもんなんだろうけどさ。でもさ、もう少し元気な顔で逝ってくれよ、なんて。苦しいアンタに願いを零す。零したって、どうせもう戻らないのだけれど。
扉は開いて、ただ眠っただけみたいな冷たい君は、私の分からない遠い彼方へと向かう。
「ありがとう」と「愛してる」と「ばいばい」を生きている間に言いたかったのになあ。でも届かない。だから後悔。だから今言おう。この想いを乗せた歌声とどこでも幸せが居れる様、祈りを。この言葉が、君に届いているといいなぁ。
雲一つ無い様な抜けるほど晴天の今日は、ムカツクぐらいで、苛立つぐらいで。そして何より悲しいくらいお別れ日和で。
君は私に早く立ち直れと言っているのか知らないけど、それならこんなポックリ逝くんじゃねえよ、なんて言いたくなるぐらいだった。
ありふれた人生を、華やかに赤く色づける様な最後は。君に花を乗せて、君の好きな赤い花で最後を彩る。最後は、たおやかな恋でした。
——この家から、君がさよなら。
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