二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【リク】ボカロ曲を好き勝手に【募集】 ( No.178 )
- 日時: 2011/08/03 18:46
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
きらきらと光る。ふわふわなキモチ。
#02 グラグラ天秤
ああいう、何て言うか。アプローチされてしまうと。違うな、されすぎてしまうと。何か冷めてしまう。だからかなあ、スキキライどっちかワカンナイのは。
あー、私も恋してみたいなー。ちょっと恥ずかしくて、ふわふわで、それでもって楽しい。そんな感じ。
日常は日々つまらなくて、ただ過ぎていくだけで。つまらない朝会もつまらないハゲの校長のスピーチにも耳を傾けず、顔を向けられた時だけ何となく良い子ぶってスマイル。
いつも朝とか学校で飲むミルクは美味しいし、パンダも可愛いし。ミルクとパンダは合体しちゃったらもっと可愛いシロクマで、世界はそれだけでもちょっとはずむの。らくらく。
ただし、私が好きなシロクマは変装したレンではないんだけどね?
そう日常を思い返していると、何だか面白く感じる。スキとキライなんてなくて、紙一重。ワカンナイ。レンの事はキライ……でもワカンナイ。スキ? なのかな。
そう考えているとだんだん眠くなってきて、私は目を閉じた。
翌日。いつも通りに目が覚めて、いつも通りに家の外に出て通学しようとすると。
「ホイ!」
「エッ!?」
いきなり何か手渡された。誰にかと言うと、勿論の如くレンに。指輪でも入ってるんじゃなかろうな、と怪しげに思いながらそれを開けてみると、とてもキレイで、キラキラなレインボークォーツ。これ、私が欲しがってたやつだ。
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目を輝かせて、キミはそのレインボークォーツをまじまじと見つめている。キミが黙って喜んでる姿を見て、僕も自然に嬉しくなるぜ。やっぱり君の為に買って良かったと思う。
君が帰り道欲しがっていたレインボークォーツ。今の様にキラキラと目を輝かせる、相変わらず可愛い君が窓越しにそれを眺めているのを僕は視ていた。じっと視ていた。目を凝らして視ていた。通学路は反対なんだけど、それは気にしないで。
そして何とかお小遣いとかをやりくりしてレインボクォーツを何とか買った。高くて嫌だと思ったけれど、まあ君が喜んでいるからいいとしよう。ストーカー……君をずっと視ていて良かった。
「ありがと」
「喜んでくれて何よりだ」
恥ずかしそうにレインボクォーツを見ながら君は言った。はあ、可愛い。