二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲を好き勝手に解釈してみた ( No.22 )
- 日時: 2011/03/24 09:17
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: 6sz9.CTE)
そりゃあ、楽しいですよ? 楽園以外の何者でもありません。
#01 たのしいサーカス
森の、奥の奥らへんにある、一つのサーカス。旅をせず、ずっとここで留まっているサーカス。点々と、ほのかな光がテントとこの暗い森を照らす。
このサーカスは、街の方々に変に思われている。変に思われて当然なのだ、なんてたって、このサーカスは異形の塊。街の住民、特に貴族なんかには悪く思われがちだ。だが、貴族の子供を客にする事もあるわけだ。彼らは。正に極悪非道。まあ付いていく子供も子供だが。
さて、そろそろこのサーカスについて語ろう。何と言っても誇るべき所は『個性的』。こんな奴らを集めた座長が凄いよな。
まず、第一の異形は座長。十メートルの長さを誇る身長。いや、まあ誇るべきではないんだけど。顔には大きな空ろな目。座長はその大きい目が嫌いなのか、常に包帯をしている。
座長から可笑しいが、キャストは皆愉快だ。ただし、内面じゃなく外面が。容姿はとても変だが、とってもたのしいサーカスだ。かく言う俺も、サーカスに惹かれてここに来た。
さて、次はキャスト紹介だ。
第二の異形は、首の繋がった双子。二人とも金髪で姉は愉快、弟は憂鬱な性格だ。二人とも、いい具合に歪み、狂っている。だがそれは、キャストなんかでは無く、ただ、首に二つ頭がついただけのみせものと言っても過言ではない。おっと、自主規制。とにかく、彼女らは何もできないただの異形なのだ。姉の彼女にとってはその怒声が嬉しいらしいが。
次に第三の異形、歌姫の紹介だ。綺麗で透き通る様な歌声はどこに言っても通用する。容姿は、下半身が。顔も美人だし綺麗で長い緑色の髪をしているが、下半身は馬の体。ちゃんと、四本足が付いた体。ここのサーカスのキャストの中で、一番異形と呼ばれる歌姫は、この女性だと俺は思う。
第四の異形だが、コイツはもう何もかもが狂っている。人間と言うより、犬。食べる物を求めている犬なのだ。放っておくと俺達まで食べられるかもしれないと言う事で、彼はイスに拘束されている。目の前に食べ物が置かれると笑みを浮かべて涎を垂らす。
ちなみに、コイツは冷たい物が大好物。だから座長はいつも死体を仕入れているらしい。死体じゃなくて、肢体をしっかり操れる様になればいいのにな。
ああ、ちなみに俺の隣って言うか体には、姉と一緒に首が並んでいる。