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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲を好き勝手に解釈してみた ( No.313 )
- 日時: 2012/01/04 13:49
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)
- 参照: マトリョシカ3。 アバンチュール=火遊び 恋の冒険
いつの間にあなたは。
#03 溶けたのは誰だった?
あのね、ちょっと聞いてよ。とってもとっても大事なこと。
話す相手すら居なく、虚空にそう呼びかける。誰か夢だと言ってよ。私の周りにあなたが居ないのなんて夢でしょうそうでしょう。
相変わらずうるさいカリンカが耳に響く。マリンカは私の目を刺激して苛立たせる。こんな夢の様な世界でどうして私一人なのだろう。頬を抓っても痛くて痛くて、余計に苛立ってくる。
だってだって我慢できないの。君のいない世界だなんて。もっと素敵なことをしようよ。だから出てきてよ。カクレンボはもうおしまい。
痛い痛いなんて、泣かないでよ。私の心が弱くなっていく。私の頬が痛くなって、苛立って、君が欲しいって泣いている。
パレイド? マレイド? とにかく馬鹿騒ぎみたいになっていく私の脳内。狂いすぎてまだ自分を傷つけてる。もっと叩いて、妄想の中身を見ない。意味を知ろうとしない。
子供みたいに否定して泣き続ける私の前に、君が現れた。
いつもの優しい笑顔を見て安心する私。嬉しくて抱きしめようとした刹那。
いつもの様に、夢から覚めていた。
目は濡れていて、視界はぼやけて。天井を見ながら待ってなんて言って。待って、待ってよ。私を置いていかないで。君以外は要らないのに、なんでなんで。
——伝えたかったのに。
「たった一人になる前に」
今日も夢で溺れてる。あなたと私でランデブーしちゃってる夢。あらま今日はいつもより幸せだわ。二人で気球にのって飛んでった。アバンチュール。冒険はいつでもロマンティック。段々景色も足取りも歪んで、ああそれでも私は夢見てる。わんとぅー、わんとぅー。
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