二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲を好き勝手に解釈してみた ( No.377 )
- 日時: 2012/03/28 09:51
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)
- 参照: 天ノ弱1 ツンデレhshs 僕っ娘hshs
認めたくなくて、全部ひっくり返した。
#01 置いていかれた?
——僕が、ずっと前から思ってた事を話そうか。
君のことを愛してました。殺したいほど愛おしい、まではいかないけど、それでも愛してました。過去形だから今は違うけどね。
友達に戻れたら、戻ることができたら、僕はこれ以上もう何も望まないさ。戻れるんならそれでいいよ。気楽に生きれるね、お互い。
君がその結末で良いんなら、僕だってそれで構わないさ。君の言う事に従順な僕だ、何も反論なんてしないよ。君の幸せを願っています。
…………なんちゃって。嘘つき、嘘つき。なんで僕を、置いてくんだ。強がって嘘つきになった僕が吐き出した、はんたいことばで曖昧な君への愛の歌。
今になっても、まだ想ってるんだよ。縛られてるんだよ。
「離れないでよ、大嫌いになるよ」
声も出せずに、嫌いにもなれずに。中途半端だった。天邪鬼。いつ大嫌いになったんだよ。
中途半端な僕を見向きもせず、君は、君の好きな人と笑っていた。
窓。今日のこっちの地方は、土砂降りの晴天でした。主に君のせいで。苛立つくらいに晴れやかな空を見たくなくって、僕はカーテンを勢いよく閉めた。カーテンの隙間から差す光は、まるで君とあと一人が歩いた跡のようだった。ああ、なんて皮肉。ちゃんと仕事してよ。今日も、晴れた空の中で、傘を差している私。光を遮って、暗がりの中に浸って、心の土砂降りの中で、前が見えない。憂鬱の二文字で表せる心。憂鬱な私が世界に居ても、それでも世界は澄んだ青空のまま、変わらない。
昨日もずっと暇を持て余して、一日中、暇と見つめあって満喫してました。暇だからといって、別に君のことなんて考えてなんかいないさ。
……いや、でもちょっとは考えてたかも。なんて、ね。暇の中で考えてたことは一つだよ。雨の中で考えてたのは一つだよ。いつだって君のことを想ってる。ちょっとなんかじゃなくって、重くて苦しくなるぐらい、想ってた。これは、本当のことだよ。
メリーゴーランドみたいに、僕の頭の中を掻き乱して、掻き乱されて、ぐるぐると廻る、廻る、記憶。酔いそうになるけれど、その幸せな時間を見つめては懐かしくなって、悲しくなる。
もうグルグルだよ。どこを見ても、何を見ても歪んで見える。特に、自分の心とか。
「もう、倒れそうだよ」
受け止めてくれる誰かなんてどこにも居なくって、さ。