二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【リク曲】ボカロ曲を好き勝手に【募集】 ( No.431 )
- 日時: 2012/09/13 20:53
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: lcUCuO5M)
- 参照: テスト中になにやってんだ中学生
「こっれっはああああ! どういう状況ですかねえ!」
#05 ぐらり、理性と本能の間
「あー疲れたー」
なんて言って帰ってきた、あからさまに疲れてる様子のリンちゃんが、テレビを見ているぼくの隣に座って、そのまま肩によりかかって寝てしまい、いつも寒い心があたたかくなりたい。
ていうか、妄想で普通に鼻血出してるけれど、そんな素敵な状況になったらテレビどころの状況じゃない。興奮しすぎて鼻血すら出ない。
テレビ付けたまんまでなんだかイケナイ事したい衝動に駆られて、ふとリンちゃんを見たら唇をこちらに向けているので、しばしキスしようかそれとも悪戯しちゃおうか、と悶々迷っていたら、クソカイトがへらへらと帰ってきたので、でこぴんして、それで起きたリンちゃんに思いっきり怒られたい。
——うわ、血ぃ出しすぎて軽く貧血だ……。
「リンちゃんたすけてー」
「うわっきたなっ」
どんびきされてもかわいい。
「安静にしててよ」「妄想して血ぃ出さないでね」とメイコねーさんに言われた。なんか見透かされてる感。
「だいじょーぶ?」
「ぬひょおおおおおぅ!」
我ながら変な声だと思う。しかし、こんなにリンちゃんの顔が目の前にあったら誰だって嬉しいんじゃなかろうか。キスするつもりかよ。大歓迎だけど。
「じゃああたし、買い物してくるからっ」
と言って、小走りして外に出て行ったリンちゃん。
リンちゃんを追いかけて抱きしめたい……んだけども、そんなことしたら今度は出血多量だ。メイコねーさんにもぼっこぼこにされるから、ここは安静に健全にリンちゃんがメガネかけてたらとか考えてみよう。
たとえば、たとえば。町で出会ったリンちゃんは、なんとメガネを付けており、可愛すぎて声をかけずにいられなかったぼくが後ろから驚かすと「ひゃうっ!」なんて女の子らしい驚き方をするリンちゃん。かわかわ。
そしてぼくは何気ない感じに、メガネに気付く。
「あ、リンちゃんメガネなんだね」
「ふっ、普段はコンタクトなんだけどねっ!」
と言い訳をするリンちゃんだけど、「そのメガネも似合ってんじゃん!」とあまり内心の興奮は出さずに本心を口にして、そのまま俯いて無言になられたい。そうされたらきっとぼくの勝ち。