二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ曲を好き勝手に解釈してみた ( No.60 )
日時: 2011/04/28 19:53
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: W6MelwHU)

 そんだけで偉い?


#04 上には上が居る


 幸も不幸も、好も不孝も、どうでもいいが全て六分の一で決まる。どんな人間になるか、顔は可愛いか、性格は良いのか、全て六分の一。
 選択は自分でしてる訳じゃない。全ては神が操作して選択する。云わば決められた選択なのだ。
 次のマスには何が待っているかなんて彼らが思う筈も無い。彼らは勘違いをしすぎて今の真実と現実を知っていないのだから。勘違いをしすぎて真実が見えない。笑える話である。

 人生ゲームは彼女らを縛る。他人をも縛る。見えない糸で操られる。神様はそれを眺めながら、サイコロを転がすの繰り返し。ループ。誰が神様で、誰が人間で、人間が神様で、神様には神様が居るなんて事実、誰も知る由もない。無論、神様も。

 ニヤニヤしながら彼女らは賽を振る。誰かが意味不明な道を進むなんて考えもせずに。イカサマも、ズルも平気でする。自分の為だけに。自分の人形を動かす。
 人はそんな馬鹿な人を神と崇めた。正に馬鹿と馬鹿だ。

 神様の遊戯は永遠のループ。上には上が居る。神様には神様が居る。目の前の彼女は神様であり人間であり人形で、それを操ってる神様だって神様で人間で人形なのである。

 神様は調子乗ってる人間で、人間は脆い人間で。そんな世界の繰り返し。先程これ以上の滑稽はないと言ったばかりだが、思い出せばこれが一番滑稽な事実なのだ。

 また今日は過ぎていく。神様のゲームの遊戯で。


 ————嗚呼、なんて滑稽なの!

思い切り、叫んでやろう。


end / ↑人生ゲーム↓