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番外編　＃　前を向いて、


　『どうも。地球の、小さな一つの国の皆さん。
大きく揺れました。小さく揺れました。物が落ちました。建物が崩れました。波が襲いました。波に呑まれました。光る筈の力が爆発を起こしました。人は何れかの被害に合って消えました。あるいは、被害に合って残りました。
　甚大な被害を受けた場所もありました。全く被害を受けていない場所もありました。遠く遠く離れているその場所でも、それを知っていました。
　だからこそ、遠く離れたその人達の為に離れているその人は立ち上がりました。
　ある人は直接会いに行った人も居ました。ある人は遠くからお金を入れました。
　皆力を合わせました。海外に居る人も、外国人も皆力を合わせました。
　私達は歌を歌います。貴方達に届かなくても歌います。貴方達じゃない誰かに、届く様に。誰かの心に、届く様に。

　だから前を向いてください。頑張る事はもう終わりました。だから前を向いてください。歩かなくて良いから、前を見つめてください。

　　　　　　　　　　　　　初音ミクと愉快な仲間達』


　——そんな、シアワセな文ウタ。


　「大丈夫かなー。カイト兄テレビ付けろ」
「まだ心配なの？」
「いいからテレビ付けろ」


　————そんな、シアワセなぬくもり。