二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【リク】ボカロ曲を好き勝手に【募集】 ( No.91 )
日時: 2011/05/21 10:13
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: W6MelwHU)

 散々躓いた。それでも、いいの。


#02 終末始


 翌日は、至って普通だった。その翌日も、次の翌日も。あの少女が言った非日常とは、何だったのか。
 いつもの様に、散々躓いたダンスを祭壇で踊ってる様な、そんな人生。何もかもうまくいかない。自分がイヤになる。
 そんな時、会いたいと無意識に思っていた少女が私の前に立っていた。
 
 「姉ちゃん、自分の祭壇の上で踊っちゃ崩れるよ。どうだい、ここで一緒に踊らないかい」

呆然に、目が眩む。私の祭壇はどうやら高かったらしい。少女に差し出された手を取って、一緒に踊る。と言っても、実際は他愛無いお喋りだ。人生。今までの出来事。

 ——そこから、いや、もしくは。少女に二度会って、非日常が始まった。
 一回少女と踊った後に家に戻る。その日は非日常じゃなく、ありふれた日常だった。
 
 そして学校。学校では虐められてる少女。私は、普通に友達が居た。しかしその友達まで鬱陶しいと思う始末。劣等感の塊だもの。鬱陶しいと思うのが出てたみたいなので自然に私は一人の形になった。
 教室には、甲高い声が部屋に響いた。勿論、最低で最悪で醜い意味を渦巻いて。虐められっ子の悲鳴である。虐めるのが悪いとは言わないけど、あんなにつるまなくていいだろう。あんなに暴力をする意味もないだろう。
 短い言葉で繋がる、繋げられる意味も、その人の事を何も知らずに顔を合わせないで毛嫌いする理由も、いくら虐めっ子を見ても、探しても、何も見つからない。
 それでも、笑いながら怒りをぶちまけても、怒ってる様な笑んでも、そんなのどうせつまらないわ。

 私は勢いよく席を立つ。皆の視線が私にあてられるが、そんな事気にしない。虐められっ子が希望を持った様な気がしたが、気にしない。
 私は勢いに任せて教室から出て、校舎を出る。つまらない日常から、逃げ出したくなっただけ。ただ、非日常を求めただけの話。