二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:   恋するVOCALOID ( No.2 )
日時: 2011/03/08 23:52
名前: 可憐 (ID: bG4Eh4U7)

∇【天使に悪魔、表裏一体】(ミク×レン)



「ねーねー…ミク姉?」
「何?」
「あのね………



俺と付き合ってよ?」



思いもよらない一言が頭の中で複雑にうずきまわった。
———オレトツキアッテヨ?
意味が分からない。
レンは何を言ってるの?そう言いたいけど、何故か体が固まって話すことが出来ない。

「ねぇ?聞いてるの?付き合ってよ、カイト兄なんか捨てて」

レンは私の目線を合わせようとすると、肩に思いっきり体重をかけられ、その反動でストンと床に座ってしまった。
その衝撃でなのか、さっきまで開かなかったのに自然と口が開く。

「ダメ………だよ…」

“私にはカイトがいる”今度は声がかすれて上手く言えない。

「何で?…カイト兄はミク姉と別れたいって言ってたよ」


————え?

……嘘、だよね?

レンは私の表情を見てクスリと可愛気のある笑顔になる。
でもそんな事より、さっきのレンの発言に頭が真っ白になった。

カイトが、私、と、別れ、たいーーーー…?

それは、本当のこと、なのかな……?

「だから、さ……、俺がミク姉の事優しく包み込んであげる——…」

そう言うとレンは、床に座って固まっている私に優しく触れ、抱きしめた。


嘘、そう信じたいけど、レンの言葉がやけに私の胸に突き刺さる。
それは、当てはまっているからなのかな?

でも、もう…………私に考える力も無い。

「ミク姉…返事は?」

無になった私の返事は、


「………………はい」

そう言うしか選択は無かった。









(天使の微笑み、悪魔の囁き)

(人を騙すなんて簡単な事なんだよね)


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