二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: どうぶつの森 ホヒンダ村だより—どうして私は—リク、質問募集 ( No.203 )
- 日時: 2011/03/27 10:57
- 名前: 麗 ◆AUKKRecP3g (ID: YHosZCSi)
第22話[*+ ホントの気持ち +*]
ガチャッ
「ただいまー・・・」
家に帰ると、なぜか黒いオーラが
ただよっていた。
「ぬん?」
それを不思議に思い、オーラを
弾き飛ばすと、やっと佐奈が見えてきた。
「あ・・・。さよりん。遅かったね・・・」
なぜかすごく落ち込んで見えるのは———
気のせいでしょうか———?
「どしたの??」
「別に・・・」
このときの佐奈は、いつもより
暗くて、感情も冷たい気がした。
「お茶、入れるよ。何茶がいい?」
「あー、じゃ麦茶!」
やっと黒いオーラが消えていくように思うと、
佐奈は立ち上がってダイニングのほうへ歩いていった。
あたし、なんかした———?
どうして、佐奈は落ち込んでいるの———?
いくらあたしが友達・・・いや、親友でも、
そんなことは聞けない。
あたしのせいだったら———。
どうしたらいいの———?
「はい、さよりん入れてきたよ」
考えていると、佐奈が
笑顔で戻ってきた。
「え。あ、ありがと!」
「麦茶、よく飲むね。好きなの?」
さっきのことをなかったように
話す、佐奈・・・。
さっきのは・・・なんだったんだろう———。
もしかしたら、あたしの幻覚かもしれない———。
佐奈があんな暗い顔する分けないよ。
あたしの中にある佐奈のイメージは、
いつも笑顔でいる———・・・
「さよりん?」
「えっ、あ、うん!麦茶、結構好きだよ!ポリヘノールが
入ってるアイスティーも好きだけど←8巻でやったネタです」
「やだー、だからポリフェノールだってばー」
あたしは・・・気づいていなかった。
今の幸せは———すぐ終わってしまうということを。
「はぁ・・・」
「ん?」
佐奈は静かに1つため息をついた。
「どーした?」
「あ、ごめん。そんな流れじゃなかったよね。」
このとき・・・あたしには、分かった———。
辛いことを我慢しているって。
目に・・・見えた。
その目・・・、いや瞳は、
すごく悲しそうで、真っ黒だった。
「さよりん・・・どこ行ってたの?」
佐奈はさっきとは違う、
とっても真剣な顔で聞いてきた。
「あぁ・・・だからマリナーゼ村!」
「りんちゃんと?」
「うん!」
・・・さっきもそのこと言ったのに?
「何してきたの?」
「え、えっと・・・」
そんな、「ちあきをいじめてきたんだ」なんて、
いえるわけもなく———・・・
「・・・ふーん・・・」
思っていたのと違う答えがして、
ほっとした。———のだったのがいけなかったのかもしれない。
「・・・私にも言えないことをしてたの?」
「え、いや・・・」
そういうわけじゃなくて・・・。
「このごろ・・・私思ったんだけど、私のこと嫌いに
なってきた?」
「え!?」
ある意味違う言葉が返ってきて、
あたしは息詰まってしまった。
「んなことないよ!」
「それも・・・嘘、なんでしょう?」
佐奈にとっては・・・嘘に見えるかもしれない。
だけど、あたしにとっては違う———!
「どうして・・・自分だけの気持ちを言うの?あたしの
気持ち・・・知らないでしょ!?」
・・・今頃気づいた。
あたし、何言ってるの?
ホントはこんな事、いいたくないのに———。
「それは・・・私のセリフだよ!」
ガシャアン!
佐奈は机を思いっきりたたいた。
「私の気持ちも考えずに遊んで、私を
ほったらかして———!」
・・・今は、何も言えない。
だって、その通りだもん・・・。
あのとき・・・これっぽちも
佐奈のことを思っていなかった。
「せっかく私の今の記憶の中で、初めてできた
友達なのに・・・。せめて・・・もう少し信じたかったな・・・」
佐奈の涙のたまった目は、すごく悲しそうで・・・。
「また私を裏切った・・・」
裏切ってなんか・・・ない!
「もう、出てってよ!私にかまわないで!」
バタン!
ツー・・・
あたしの顔に・・・、
1つの涙がつたっていった。
「うっ・・・佐奈・・・」
あたしは、真っ黒の底に
落ちていったのだった・・・。
____________________________
うーん、どっぷりシリアス!((どっぷりって。
ポリヘノール、気づきましたか?