二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どうぶつの森 ホヒンダ村だより—どうして私は— ( No.34 )
日時: 2011/03/12 09:10
名前: 麗 ◆AUKKRecP3g (ID: v5Glb8/b)
参照: 元モモ♪とあゆだよ!

うわ!消えた!まいいや。書く。


第5話[*+ 佐奈 +*]




「晴菜・・・」


「ん?お姉ちゃんのこと、知ってるの?」


「うん・・・。」


佐奈は・・・妹。


だったら言っていいよね・・・。


「実は・・・」


あたしはこれまでの出来事、
爆発音や手紙のことを言った。


「え!お姉ちゃんがそんなことを・・・」


「で、知らない?」


あたしは真顔で聞いた。


「ごめん・・・知らない。」


佐奈は申し訳なさそうに言った。
いやいや、別にいいんだよ^^


「だけど・・・1人知ってるかも知れない人がいる。」


佐奈はこっちを向いて
真剣に言う。


「誰?」


「風香ちゃん。お姉ちゃんの親友なんだ。」


風香・・・か。じゃあたし知らない。
親友なら・・・知ってるかも。

でも・・・きになることが・・・


「ねぇ・・・なんで佐奈は交通事故にあったの?」


「え・・・」


聞いたとたん、
佐奈は顔を真っ青にした。


「いやぁぁあああぁぁぁ!!!!」


「大丈夫!?」


「・・・いいよ・・・さよりん、教えたげる。」


それは・・・2週間前のこと。


「佐奈ーっ!」


遠くで、お姉ちゃんが呼んでいる。


「お姉ちゃん!」


塾の帰り、お姉ちゃんは扉の前で待っていた。


「迎えに来てくれたんだね^^」


「ヘヘッ、大好きな佐奈のためなら何でもしてあげるよ♪」


そのときはまだ仲がよかった。
のに・・・


「佐奈、あぶなーい!!!」


「え?」


私は・・・振り返ってしまった。


キキィィイイィィィイイィィ!!!!


ガシャアアアアアン!


何かが強く当たるとともに、
頭が真っ白になった。


「佐奈!大丈夫!?」


お姉ちゃんの声が聞こえるが、
だんだんと小さくなっていく。


体中痛い。

私・・・死んじゃうの?

お姉ちゃんやお母さん、友達とも・・・
会えないの?一生?


ゆういつ仲良かったお姉ちゃんとも・・・


いやだ!やだよ!
誰か、助けて・・・


「佐奈!」


誰かが私を呼ぶ声がする。


「ん・・・」


ゆっくりと目を開けると、私は病院のベットらしきものに
横たわっていた。


「気づいたのね!」


誰かおばさんがいるけど・・・
分からない。


「誰?」


「え!?」


だけど・・・1人だけ分かった。

遠くに立っている、お姉ちゃん。


「あ、お姉ちゃん。」


「え!晴菜は分かるの!?」


そう、なぜかお姉ちゃんのことはすべて分かった。
名前は晴菜、16歳の私より2歳年上。


「お姉ちゃんは「近寄らないで!」


・・・え?


なんていった?


「佐奈じゃない!あたしが欲しいのは、
前の佐奈なの!今とは違う」


『近寄らないで』


『前の佐奈なの!』


冷たい言葉が胸に突き刺さる。


「は、晴菜、そんな言い方しなくても!」


わかった。たぶん私のお母さんだろう。

だけど・・・目で分かる。
お姉ちゃんと同じことを思っているんだ・・・。

最低だよ。母なのに・・・


そういえば・・・私は誰だろう。
名前は・・・佐奈って言ってたけど・・・?


「何だろう・・・」


わかんないよ・・・
誰か、助けてよ!


1時間後


「それは、記憶喪失です。残念ながら、直るのは
難しいでしょう。」


「え・・・」


“記憶喪失”・・・


ドラマで見たことある。忘れちゃうんだ・・・。


「そんな!私よ!思い出して!!」


そんなこと・・・むりだよ・・・


「まぁまぁ。無理に思い出させても嫌なだけですし。
それに普通にしてれば直る可能性もあるのです。」


でも・・・難しいって。
お姉ちゃんにずっとあの態度でいなきゃいけないの?


イヤだ・・・


自分がいや。


どうして、私は・・・
ドウシテ———!


「そういうこと。」


「ッ・・・」


あたしは・・・驚いた。
こんなにも長い過去があるなんて・・・。


「だけど・・・どうしてかお姉ちゃんは憎めないんだよね・・・」


「・・・うん。」


その気持ち・・・分かる。


「とにかく!忘れて!じゃ、ま、遊ぼうよ!」


「うん!」


だけど・・・このことはあたしの頭から離れやしないのだった。

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うわー、一回消えて大変だった。
結構長くなっちゃったな。15000こえた。