二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第四章・暁の弟をスカウト!?』 ( No.133 )
日時: 2011/05/14 16:38
名前: まい (ID: r4kEfg7B)

〜第11話〜「狙ったよ」

現在の得点2−0
暁「(じゃあ俺はもう試合に出なくてもいいんだな?)」
氷「(うん!あとは僕に任せてね)」
暁「(そこまで言うなら止めないが・・・出来るだけ俺の口調にしてくれよ)」
氷「(わかってるよ♪)」

<シュッ>

氷「颯音、この後どうする?」
颯「う〜ん、多分ここから兄貴と俺はマークされると思うけど、強制突破する!!!」
親父「ここからは慎重になって守りを固まるかこのまま攻めるしかないなわかってるじゃないか颯音!!」

二人は大声で笑いながら叫ぶ、もちろん雷門ベンチにまる聞こえだ。絶対こっちの作戦ばれただろう、俺は心の中でため息をつく。氷空は満更でもない顔をする。「あぁ、この人達は感情を隠せないタイプだな」とも思える光景でもある。しばらくその笑い声はグランドに響いたのである。しびれを切らした氷空は二人に話しかけた。

氷「ねぇ・・・僕、試合を少し楽んでいいかな?」
親父「まぁこの得点なら少しだけならいいぞ」
氷「ありがとうお父さん」

氷空は親父に一礼をしてグランドに向かった。さっきの親父の顔はいつになく真剣だった気がした。多分氷空の存在に気が付いたんだ。


後半開始のホイッスルがなった。リカがボールをドリブルしている。するとMF の位置から氷空がリカに向かって走った。

全「!!」
リ「直也が突っ込んでくるとは思わなかったけど、悪いけど抜かさせてもらうで!」
氷「ゴメンね」

氷空は右ブロックしてボールを処理した。しかし周りを見るとすぐにマークされていた。氷空は少し笑ってドリブルをした。目の前に吹雪が立ちふさがった。どうにか氷空はフェイントでかわそうとするがなかなか抜けなかった。

吹「行かせないよ」
氷「へ〜えやるね。吹雪kじゃなくて吹雪」
吹「僕も負けられないからね!<アイスグランド>!!」

氷空は素早くダッシュで吹雪を抜いた。しかしDF 陣に囲まれた。颯音は必死に呼ぶがマークされていてパスは出せなかった。氷空はニヤリと笑う。

氷「確かに、マークするのは速いね・・・でも突破口はあるよ」
塔「なに!?」

氷空はボールを高く空中に上げる。その間にDF を抜いて落下したボールは氷空がカットした。そして、ゴール前まで来た。颯音は強引にマークを切り抜けて左サイドにあがった。

颯「兄貴こっち!」
氷「うん!」
円「(また<プラズマアロー>か?それとも<アイスディオボルト>!?)」

颯音にスルーパスをだした。

颯「!?(なんだよこのパスは!?まるで俺の動きに合わせてくる・・・トラップなしでおさまって・・・)」

颯音はトップスピードのままダイレクトで叩き込んできた。しかし円堂は反応してゴールにはなれなかった。

円「すげー!!東條はこんなプレーもできんのか!?」
颯「ちがう、俺は走っただけだぞ? !!もしかして兄貴!今のスルーパス・・・」
氷「?何?」
颯「俺の足に当てただろ?」
小「まさか〜スルーパスだよ?足元へのパスじゃないんだし・・・」

氷空は少し黙って、顔の横にピースと片目をつぶって言った。

氷「まぁね。一応は狙ってみたけど、ゴールできなかったね残念だな〜」
鬼「(まさかあの一瞬でその判断をして実行したのか?ゴールはできなかったとは言え・・・すごい高度なテクニックと判断力だ)」
氷「さぁ!もっとサッカーしようよ!」

そう言った氷空の顔はとびっきりの笑顔だった。俺の体でそんな顔をしないでくれ・・・と暁は密かに思った。