二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】〜俺のサッカー〜『第四章・暁の弟をスカウト!?』 ( No.140 )
- 日時: 2011/06/19 14:26
- 名前: まい (ID: /NsG2i4v)
〜第14話〜「条件」
親父「以上、これが颯音がパスが出来ない訳だ。」
円「東條はそんなつらい過去があったのか?」
颯音は無言で頷く、その瞬間にその場はどんよりと暗い雰囲気になる。親父はチラッとキャラバンの方を見る。よく見るとキャラバンの上で暁は寝そべっていた。親父はそれを確認して全員に話す。
親父「まぁ、早く克服して直也と一緒にサッカーすればいいじゃないか」
颯「親父はなんでそんなに明るく振るわれるんだ?兄貴だって最初から俺となんか行きたくないと思っている」
円「暁はそんなことは思ってない!!」
颯「わかってくれよ!!兄貴は俺のトラウマを押し付けてまでチームに入れようとしてくれないんだぞ!!!」
円「それは違う!!」
颯音は涙を流しながら叫ぶ、しかし円堂は反論をする。全員が円堂の言葉に耳を傾ける。
円「あいつは試合中、東條と楽しそうにサッカーをしていた!もう一度お前とサッカーして楽しかったんだよ、だけど、一緒にやるには今のお前を変えるしかないと暁は考えたんだ!暁はお前のことを思って言ったと俺は思うぜ。」
颯「兄貴が俺のことを思って?」
鬼「俺も円堂に同感だ。東條は今のままで良いのか?」
颯「俺は・・・こんな中途半端な自分は嫌だ!!」
颯音は言い切った。その大声はキャラバンの方にも聞こえたようで暁は静かに少し笑った、しばらくして、なにか颯音に言いに行こうとキャラバンから飛び降りて。グランドに向かった。
親父「ありがとな」
円「はい?」
親父「颯音のことだよ、颯音の心を俺達家族以外で動かせたのはお前が初めてだ。」
円「いえ、俺はチームメイトとして当たり前のことをしただけです」
親父「?もしかして颯音をチームに入れてくれるのか?」
円「はい!!東條と暁は俺達に任せてくれ!」
途中で円堂は興奮して敬語を使うのを忘れて、ため口で親父に話した。内心「しまった」と思った円堂だが、親父は少し笑って言い返した。
親父「円堂君は壱松に似ているな〜、なんかまるで壱松の生まれ変わりみたいだ。敬語とか使えないとことか、そっくりだ」
円「それってどう言う意味?」
?「さぁな」
突然後ろから話しかけられた。円堂は驚いて振り返る。そこには暁がいた。
暁「なんだ?」
円「なんでここに!?」
暁「どっかの弟が「こんな中途半端な自分は嫌だ!!」って【超馬鹿】がグランドで叫んでたから病気かと思って来ただけだ」
暁はわざと【馬鹿】を強調して大声で言う、颯音はすぐに暁の前に立って頭を下げた。
颯「直也兄貴、頼みがある!!一日だけでいい、待ってくれ!!そんでパスができたらキャラバンに参加していいか!?」
暁「・・・まぁ一日だけならいいか、じゃあ明日の午後4時以内に俺にドリブルパスとバックパスができたら参加していいぞ」
こうして颯音と暁はキャラバンの参加を賭けにして約束をした。
内容は『明日の午後4時以内にバックパスとドリブルパスができたらキャラバンに参加OK』と言う条件だ。
はたして颯音はトラウマを克服できるのか?